10年来、行きたいと思いながら行けていなかった岡本太郎記念館へ。
ご存知の通り、岡本太郎記念館は、芸術家、岡本太郎が1996年、84歳で没するまで
43年間住んだ、南青山にある自宅兼アトリエを記念館としたもの。
岡本太郎の芸術は、徹底した人間讃歌、生命賛歌の芸術である。
このような世界的な芸術家が、忖度を重んじるような日本から生まれたことは驚きだ。
というか、岡本太郎は、もはや宇宙人。
自分が弾けて見せれば、よし、ならば自分も、と比較相対的に弾ける若者が
増えていくと思ったけれど、案外そうはならなかった、と生前、些かザンネンそうに
語っていた岡本太郎。
たしかに彼の超人的な活動に対して、案外、周りが変わらなかった、というか、
ますます人々が萎縮し、世の中が窮屈になっていったところもあるわけだが、
コロナ禍の平日にも関わらず、多くの若者たちが館を訪れている様を見ると、
岡本太郎の精神は、たしかに世代を超えて受け継がれているように思う。
人々が霊力と生命力とを取り戻し、新たな世界を創造していく源点とも言える
この時代にあって、岡本太郎の魂は、益々その輝きを増していくことになるだろう。







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