「有り難い」の本当の意味



この世界の森羅万象は、様々な物事の繋がりと積み重ねによって現れ、また引き起こされる
奇跡であり、ゆえにすべてが「有り難い」(有るのが難しい)ことなのだ。

つまり「有り難い」という言葉の原義は、「有ることが難しい」という客観的な
真理を示すものであって、主観的な気の持ちようを言っているのではない。


寄せては返す海の波もまた、宇宙創世から今に至る繋がりの中で現れては消える、
因果応報の表れであり、自然の織りなす美は、まさに有り難い奇跡なのだ。



では人為的な事象(人間が引き起こしたり生み出したりする様々な事柄)はどうなのか?

これまで自分は自然の有りようを愛する一方で、人間の作り出してきた社会を

疎みながら生きてきたところがあったように思う。

が、今日、散歩しながらふと気が付いた。

人間がこれまで成してきたことも、生み出してきたものも、すべてが自然と同じ、
有り難いことなのだということに。


つまり、心情的にはちっとも有難くない、酷い出来事であっても、様々な因果の果てに
それが起こっているということは、打ち寄せる波の様と同様に、やはりそれさえも
有り難い奇跡なのだということだ。

人は日々、奇跡を目の当たりにしながら生きている。
そう思えば、どんな些細な物事も面白く、それこそ有難く見えてきはしないか。


ただ、だからといって、すべての事柄を無条件で受け入れ感謝しよう、などと
言っているわけではない。その有り難い奇跡の中にも、自分が受け入れられることと
受け入れられないこと、美しいと思えるものと思えないものとがあるだろう。
それらを、自分という、これまた奇跡によって生まれた個体を通して感じ取っていく。
それが個を生きるということであり、その一個一個の個の有りようを認めることが、
本当の意味での「多様性を認める」ということなのではないかと思う。




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