小千谷豪商の館 西脇邸

 

 
ノーベル文学賞にもノミネートされた、詩人で英文学者の

西脇順三郎さんゆかりの、小千谷豪商の館・西脇邸にご招待、

ご案内いただきました。

 

 
一流の大工による日本の木造建築は三代もつと言われますが、

三代どころか300年近く時を経ても、大地震にも耐え、

揺るがなかった西脇邸と、その美しい庭園は、日本文化の粋

と言えるでしょう。

 

 

 

 

このお屋敷が、このたび家主さんのご事情により、広大な土地ごと

売りに出され、コンビニやパチンコ屋が名乗りを挙げたそうですが、

元禄時代から続く郷土の文化遺産を失ってはならないとの想いから、

地元の小千谷産業さんが受け継がれ、観光スポットとして蘇らせるべく、

ただいま色々と構想を練っておられるとのことです。

 

このたびオープンに先立ちご招待いただいたのは、この西脇邸の

看板となる書を頼んでいただいたからで、かつては皇室も宿泊され、

一般人は出入りが許されなかったという由緒ある屋敷の看板となる

書を揮毫させていただくのは、光栄の至りです。

 

それにしても、どこを撮っても絵になる見事なつくり。
新潟には豪農の館が何軒かあり、それぞれに見事ですが、

西脇邸は豪商の館として江戸や京都にも通じていた関係からか、

品よく味わい深い建築デザインとなっています。

 

宮様が泊まられたという奥座敷と玉座も拝見し、実に贅沢な

時を過ごさせていただいて、感謝感激。

 

小千谷豪商の館 西脇邸は、7月中旬にオープンの予定です。
看板の書も含め、果たしてどうなりますか・・・
どうぞみなさん、おたのしみに♪!``

 
 
以下のFACEBOOKページで、西脇邸の画像を多数ご覧いただけます。

小千谷豪商の館 西脇邸
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樹木のこころ

 

 

今日はご依頼いただいた書芸作品の装丁のため新宿へ。

仕上がるまで時間があったので、久々に新宿御苑を散策する。

新宿御苑はSOGEN書芸塾ARCの野外アートワークを何度か

行ったこともある懐かしい場所。

すでに寒桜が満開で、来園者の目をたのしませていた。

60種1100本の桜があるというから、花見のシーズンには、

また大いに賑わうことだろう。

 

新宿御苑には多様な樹木があって見飽きない。

自分は兵隊のように行儀よく並べられた欧米の庭園よりも

日本庭園のほうが好きだ。

もちろん日本庭園も庭師が設計したものに違いないが、

日本庭園のほうが自然の在りように近い形で造られている

ところがいい。

物事を幾何学的にきっちり揃えるよりも、むしろ歪みや弛み

の中に美を見出す和文化の粋は、造園や建築はもとより、

書芸術をはじめとした芸術の中にも脈々と生きているのだ。

 

 

樹木を眺めながら、ふと思い出したことがある。

芥川賞作家で僧侶の玄侑宗久さんと、新幹線の中でご一緒

させていただいたときのこと。

宗久さんが「植物というのは、いわゆる五感が人間や

他の動物のように分化されておらず、統合されている

ことを思うと、生命体の在り方としては、その点では

植物のほうが上なのではないか。」

といったことを言われた。

その時は、オモシロイことを言うもんだ、くらいに思った

が、いま思い直すと、本当にそうなんじゃないかと。

 

樹木は、こっちに枝葉を伸ばしてみようか、こんどはこっち

にいってみようか、といった具合に、人間のように一々

考えながら生きているわけではなく、ただただ御天道様に

向かって自然に伸びていくばかりで、生命体として充足して

いる。ケンカもしなければ悪口も言わない(笑)。

 

 

 

 

もちろん、人間には人間の特性があり、樹木のようになる必要も

ないわけだが、自分はいつも、この樹木の在りよう、樹木の

こころもちというものに学びたいと願っている。

宇宙は巨大なものから微細なものに至るまで、すべてが樹形図を
基本として成り立っている、
という説もある。
川の枝分かれ、血管や神経細胞の枝分かれ、そして樹木の

枝分かれ等々・・・

 

自分にとって、書芸作品の制作は、その自然な在りよう、

宇宙自然の理法に、書芸をもって少しなりとも迫るための営み

(あがき)であるとも言えるだろう。

だったら樹木をよくよく眺めていればいいじゃないか、と思う

人もいるだろうが、眺めているだけでは得られないものがある

から書くのだ。

 

つまり、なぜ自分が筆を持って書くのかといえば、宇宙の理法

を全霊で感じたいからであり、人間である自分を通して現れ

出た未知の世界を、自分自身が覗き見たいからであり、また

それをもって他の人々と交感したいからなのだ。

 

そう思って、これまでの自分の書芸作品を見直すと、なんとも

線の枝分かれが多いじゃないか(笑)

一本の線をド〜〜ンと書いて終わり、も潔くてよいが、つい

枝分かれしたくなるのは、おそらく、だから、なのだと思う。

 

 

この学びとあそびには果てがない。

地球にいるうちに、果たしてどこまで迫れるか・・・

SOGENのアートは、その挑戦(あがき)の爪痕なのです。

 

 

SOGEN書『桜樹木図』/2012

 

 
 
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