惻隠の情〜障害が生むコミュニケーション〜




骨盤を骨折し、松葉杖で生活中の出来事。



松葉杖で電車に乗ったら、速攻でお兄さんが席を譲ろうとしてくれたけど、
一駅で降りるので遠慮させてもらった。

銭湯でヨタヨタつかまり歩きをしてたら、オジさんが、「ここで洗うといいよ。」
と場所を譲ろうとしてくれたけど、もう洗い終わった後だったので遠慮させてもらった。

買い物に行き、レジ袋を片手に松葉杖で歩いてたら、通りすがりの女学生が駆け
寄ってきて、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたので、大丈夫ですと応えたら、
「せめて家まで荷物を運びます。」と言ってくれたけど、まちがって家に連れ込んだら

ヤバイので?遠慮させてもらった。

ということで、みんな遠慮させてもらったけれど(笑)、他人事には無関心と
思われがちな東京人の中にも心やさしい人たちがいっぱい居て、東京も捨てた

もんじゃないと。
そういえばチャリで転んだ時も、通りすがりの人たちが何人も「大丈夫ですか?!」

と駆け寄ってきてくれたっけ。

 

思うに、人にはやはり、孟子の言うところも『惻隠の情』というものが、

時代を超えて備わっているのだろうと。
つまり、川で溺れている子供を見たら、なんとか助けようとするのが人の情(なさけ)
というもので、溺れかけている子供の頭を抑えて溺れ死にさせる者がいたとしたら、
それはもはや人ではなく鬼畜ということになるのだろうと。

 

また先ほど、近所を松葉杖で歩いていたら、いままで挨拶しても、いつも苦虫を

噛み潰したような顔してスルーされてた3件隣りの資産家のジイさんが、
「どうしたの?」と声をかけてくれて、初めて会話を交わした。


ということで、障害には、差別や虐待といった問題もある一方で、人々のやさしさや

真心を引き出し、それが無ければ生まれ得ないような人間同士のコミュニケーションを

生み出す働きがあるのかもしれないなあと。
とすると、障害も、怪我も、病気も、悪いことばかりじゃないかもね♪😄




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書道家/書芸家SOGENブログ:ビートたけし『悪口の技術』に想う

最近読んだ、ビートたけしの『悪口の技術』という本がおもしろかった。
悪口を言うのはセンスがいる。落として上げて、まわりに悪意を与えずに、

相手の懐に飛び込む。
なかなか出来る芸当じゃないから、みんな本心を隠して当たりさわりなく

付き合ってるところがあるわけだ。


「人の悪口を言うのはよくない」「口は災いのもと」なんてよく言われるけど、
悪口を言うことは、人の心の奥にたまった敵意や差別感情をはきだして、

浄化する働きもあるわけだから、けっして悪いことばかりではない。

いや、むしろ上手く楽しく悪口を言えたなら、最高だろう。
「ケンカするほど仲がいい」ってやつだ。
自分は口下手だから、悪口を上手く言うなんて、とても出来るとは思えないけれど、

これからはぜひ、悪口も心がけていきたいW

ビートたけし 悪口の技術 アート 書家 書道家 書道

-追記-


みんな平等、仲良く手をつなごう、なんてウソっぱち。
そんな聞こえのいいスローガンのもと、人間同士の関係は、逆にどんどん

薄っぺらくなり、差別も拡大しているんじゃないか。
戦争も差別もなくなったほうがいいに決まっているけど、それが無くならないのは、
人間というものの中に、生来、他者への敵意や差別心があるからだろう。
それはよくないと、臭いものにいくら蓋をしたところで、そういった敵意や差別心は
内側でドロドロと渦を巻き、何かをきっかけに爆発することになりかねない。

それは、いまの学校のイジメ問題にも当てはまるように思う。
イジメはよくないからやめましょう、なんて、いくら綺麗事を言ったところで、

そんなことは子どもにだって分かってる。
それでもイジメが無くならないのは、今の社会環境や学校教育の歪みもそうだけど、
もっと人間の本質的な問題が絡んでいるような気がする。

自分は学校の教師時代、そうとは気づかず、ただただ理想と現実のギャップに

打ちのめされた。
イジメを受けている子どもたちを何とか守ろうとはしたが、イジメをする子どもたちの

心の中にまで踏み込むことは出来なかった。

もっとも、最近会った教え子が、当時、どうして自分たちがあんなに
荒れていたのか今でもわからない、と言っていたくらいだから、

理解のしようもなかったのかもしれないが。

学校の教師時代の自分は、上から高圧的に押し付けるような指導は極力避けていた

つもりだが、自分の理想とするところを、暗に子どもたちに押し付けていた

ところがあったのかもしれない。


その理想は今も変わらないが、当時は思い通りにならない現実を否定してしまった

がために、結局は何も変えることができなかった。(もっとも当時の自分には、

それが精一杯だったが。)

繰り返しになるけれども、子どもも含めて、人間には生来、敵意や差別心がある。
敵を作ったり、差別したりすることで、自分の身の置き所を確かめて安心する、

といった構図は、人類史上ずっと続いてきたことであり、これからも無くなりは

しないだろう。
その現実から目をそむけ、みんな仲良く平等に、なんて理想だけ唱えたところで、

何の力にもならないわけだ。
そう考えると、ビートたけしの『悪口の技術』ではないけれど、自分の中にある

敵意、人々の中にある敵意さえも認めて、それでも人として渡り合う術が、

個人、国家ともに求められているように思う。

まぁ、そんなことは今さら言うまでもないことかもしれないけど、今は特に、

そういった時代になってきているような気がする。

 

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