筆、どう持って書いてますか?-執筆法考-🖌

 

 
あなたは筆で何かものを書く際に、筆をどう持って書いてますか?

 

 

筆の持ち方や運筆法は、バッティングホームと同じで、こうでなければならない
というものではなく、それぞれが自分に合ったフォームを身につければよい
というのが自分の考えです。
イチローのマネをしたからといって、イチローのように打てるわけではなく、
それぞれが独自のフォームを編み出すことが求められるのと同じ道理です。

 

特にファインアートおいては、表された作品がすべてであって、
たとえばピカソやバスキアの絵筆の持ち方や運筆法が問われる
なんてことはまずないでしょう。
(自分はそこに興味があるので、遺された制作風景の動画など
見る時には、そこをガン見するのですが)

 
 
自身のアート制作においては、もはや筆の持ち方や運び方が書法を超えて
変幻自在となっているいま、筆技筆法へのこだわりはないのですが、
書の基本を伝えるにおいては、最高と目される執筆法である
撥鐙法(はっとうほう)』を推奨することを旨とし、
また自身の書作にも取り入れています。

 

『撥鐙法』とは、四指を離して持ち、四点で筆菅を支えることで、
筆管を安定させ、筆力ある筆線を引くことを可能にする、
最も理にかなった優れものの執筆法。
昔の中国の周恩来や毛沢東といった為政者たちが条約締結の筆書サインを
入れる様を見ても、やはりこの撥鐙法をもって署名しているのが見て取れます。
日本のお習字で習うような釣り持ちでは、力強い書とならないのです。

 

 
で、今しがた海外の墨絵作家の人が、この撥鐙法をもって墨絵を
描いているところを見かけて感心。
好みや墨絵としての境地のほどは別にして、筆技筆法において、
なんとアメリカのおばちゃん絵師が撥鐙法を極めているではないか。
しかも左利きで!!
日本も訪れているようですが、よほど入れ込んで修練を積まないと、
ここまでの境地に至ることは出来ないでしょう。

 

ってことで、アート制作においては、どう筆を持って書こうが自由だけれど、
理にかなった執筆法を身につけることは、力ある書画を生み出す上で
大きな力になる
という好例として、シェアーさせてもらいました🙂

 

Chinese Orchid with Nan Rae Chinese Brush Painting
https://www.youtube.com/watch?v=5KihtyulUlw

 
 

 

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