8.5(火)
今日は十日町の宝泉寺さんで開かれた「お盆大施食会」に参加させていただいてきました。
宝泉寺は実家の菩提寺にあたる、曹洞宗の由緒あるお寺さんです。
今年は亡父の三回忌にあたるため、その法要をかねて参加させていただきました。
宝泉寺さんの本堂の前の大池では、「二千年蓮」という、他では見ることのできない、
希少な蓮を見ることができます。
二千年の歴史をもつ蓮、ということですが、国内の他の地域の二千年蓮は
ほとんどが枯れてしまい、今その美しい姿を見ることができるのは、
宝泉寺さんだけのようです。
この蓮について、ご住職から面白いお話を伺いました。
数年前、宝泉寺の二千年蓮も枯れかけて、絶滅寸前までいったのだそうですが、
イチかバチかで、土をすべて掘り起こして、蓮の根をズタズタにした・・・
すると、次の年、数本の蓮が生き返り、またその翌年には多くの蓮の花が
実を結んだのだそうです。
傷めつけたら甦った、というわけで、生命の不思議というものを感じました。
人間も、もしかしたら、楽な環境に長く浸かりすぎると腐ってしまう・・・
何か試練を与えられることで、生命力が甦る、なんてことも
あるのかもしれないと思いました。
先日、ご住職から「蓮」の書作品をご依頼いただき、持参されたた二枚の紙に
二つの「蓮」の書作品を書かせていただきました。
今回伺ったところ、2点とも立派に額装して本堂に飾ってくださっていたので、
有り難く思いました。
宝泉寺さんのますますのご発展と、二千年蓮がこれからも末永く、
その美しい姿で人々の心に平安を与え続けてくれるようお祈りします。
書芸家 SOGEN / 平野壮弦
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