書の妙味

 

 

ロゴ書の仕事をしながら、あらためて気づかされたことがある。
完璧に作りこんだつもりの書が、まったく生きていない。
自分が書いたものをお手本のようにして完璧を期そうとしても、

枝葉末節にこだわってしまい、肝心の根っこや幹が生きていない

ものになってしまう、などということが往々にしてあるのだ。

 
お習字でお手本を下に敷いて、それをなぞったところで、

まったく生命力の無い、似て非なるものになるのと同じ道理。

あまりに完成度にこだわって書き込み、作り込んでいると、

逆に目が塞がれてしまうところがあるのかもしれない。
 
これだけ長年やってきても、書にはわからないところがあって、
ほんとうに不思議で奥が深いものだとあらためて感じている。

 

 

フォントのように、幾何学的に完璧に設計された世界ではなく、
歪みながら均衡を保つのが書の妙味。

 
それって人生と似てるかも。
破綻だらけでも困るが、まったく破綻のない人生、
完璧なバランスの上に成り立つ人生なんてツマラナイ。
歪みながらもバランスを保つのが人間的であり、
また宇宙自然の摂理に即したイキ方なのだろう。

 

 

 

平野壮弦書・『字』/2009/H1300xW1000mm/画仙紙・墨

志賀高原ロマン美術館企画展『書Xデザイン 挑戦の系譜』出展作品

 

 

 
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相模原事件に想う

 

 
相模原で起きた障害者殺傷事件とその後の報道について、ずっと心の中でひっかかっていた違和感を、
ズバリ言い当てて代弁してくれているかのようなインタビュー記事に出会いました。

 
全盲と全ろうの重複障害をもつ、東京大・福島智教授へのンタビュー

 

【相模原事件】障害者襲った大量殺人 現代社会の写し鏡ではないと否定できるのか

https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/sagamihara-prof-fukushima-interview?utm_term=.ai8KXKy6J#.orLZxZMz0

 

モンスターではない、社会の写し鏡、人類全体の問題なんだという話。
特に最後の一文は、芸術にも通じる達見。
つまるところ、人生即芸術であり、芸術即人生なのだと。

 

 
 
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現実という夢舞台を生きる

 

 
 
人生は現実という一睡の夢

 

生あるかぎり終わらぬ摩訶不思議な夢舞台
 
その主役はほかならぬ自分自身
 
他人の思い通りに動くは操り人形のしごと
 
たとえどんな人生でも、自分の夢を生きてこそ、舞台は輝く
 
 
 
この世界には善人ヅラしながら人の夢を食いつぶす者たちが少なからずいる
 
そして今、なぜか人をもっとも慈しみ育むべきはずの
 
政治、医療、教育といった現場ほど、権威権力や金の力で人々の夢をぶち壊し、
 
食いモノにしようとする思惑が渦巻いていることの不思議
 
悪魔はいつだって笑顔で近づいてくるのだ
 
あなたのためと言いながら、あなたの夢を食い滅ぼす亡者どもに騙されてはならない
 
 
 
神ならぬ人が人を殺すことは、その夢をつぶす人類最悪の所行
 
いまも世界のどこかで夢奪われ、無残にも散りゆく幼な子の命
 
そのすべてが、大人たちが自ら信ずる正義とやらのもと、いがみ合い、
 
武器を手に殺し合いを続けている結果なのだ
 
 
 
平和を守るために戦う?
 
その時点ですでに平和はぶち壊され、とめどもない殺戮の螺旋へと堕ちていく
 
笑いが止まらないのは人の夢を喰らい肥え太る亡者どもだけ
 
 
 
氏素性はちがえども、人がみなそれぞれ自身の夢舞台をはれる世の中に一歩でも近づけていくこと
 
人類に進化の可能性が残されているとするならば、そこなのだろう