次元と霊力



このところ、”次元”と”霊力”というものについて、ぼんやりと考えている。


目に見える世界と見えない世界とが交わりつつあるのがこの世界。
ビジュアル(見た目)も大事だが、表された形象を通して、その奥にある次元や
霊力を感じ取ることが、より高次元へと魂をワープさせることに繋がるような
気がしている。そして、怒りや衝動といったものも、その原動力と成り得るけれども、
最大の原動力は、”愛”なのではないかと。


作品を見るとき、テクニックによって表されたビジュアルではなく、その作品が、
愛を原動力としつつ、別次元に通じているかどうか、いかほどの生命力と霊位霊性を
秘めているのかを、直感によって感じ取る。それが、芸術作品と対峙する、
ということなのではないかと。


その点、総じて日本の書道界は、日展を頂点に、テクニックから生まれるビジュアル
重視の社交とビジネスの場であり続け、またそこからはみ出たアート志向の書作品も、
やはり書道の筆技筆法に寄って立つビジュアル表現の域にとどまり、それこそ
比田井南谷や井上有一以来、近代書道の引力圏をなかなか突破出来ずにきた感が
否めないのだが、どうか。



が、これは私が天才バカボン書家と敬愛する現代美術家、山本尚志氏の尽力、
書道愛と人類愛によるところが大であることは周知の通りであるが、ついに今、
先にご紹介したMARUEIDO JAPANによる企画展What`s Shodo?にみる作家を
はじめとして、その引力圏を突破し、新たな次元に突入し始めた芸術家が現れ出て
きたたことをうれしく思う。


そしてまたうれしいことに、いまSOGEN書芸塾ARCからも少人数ながら、別次元への
アクセスをカタチにし始めた書芸作家が生まれ始めており、5月に開催予定の
ART ROOM SHOWLによる書芸作品展は、各作家の作品を通して異次元を垣間見て
いただくこととなるだろう。



・・・と、エラそうなことを言いつつ、自分が一番サボっている。
夏休みの宿題を切羽詰まってからやり出す性分が、幾つになっても変わらない。
が、今回はちょっと本気を出してかかりたい。
ということで、ぜひ万障お繰り合わせの上、SHOWL書芸作品展にお運び
いただきたい。


会期は5月19日(火)から5月24日(日)まで。
会場は恵比寿の弘重ギャラリー。
またご案内させてもらいますので、どうぞよろしくお願いします。


・・・って、最後は展覧会の宣伝かよW




書芸家SOGEN/平野壮弦 関連サイト

http://www.hiranosogen.jp/(アート)

http://www.hiranosogen.com/(デザイン)

http://sogen-arc.com/(スクール)


書芸アート専門ギャラリー ART ROOM SHOWL

http://artroomshowl.com





 
 

森本順子、放下の書

 

 

あと、最近、素晴らしいと思って見せてもらっているのが、大阪の森本順子さんの仕事ぶりね。

これもまた、ボンド墨を使いながらも、井上有一を超えたところで仕事をしていると。
 
正直、昨年の天作会(井上有一ゆかりのグループ展)で彼女の作品を初めて見た時は、

技が表立って、せっかく素晴らしいものを持っているのにザンネンに思ったんだけど、

最近のボンド墨作品はどれも素晴らしいと。
彼女にはボンド墨が性に合っているのかも。余計な技が取っ払らわれて、生命力や性根

といったものがダイレクトに立ち現れ、ストレートに響いてくるものがあるんだよね。

 

 

ボンド墨の使い手は他にもいるわけですが、森本さんの一連の作は、技で勝負しようと

していない。書を書きながら、書を見せようとしていない。それは彼女の日常の生活と

思索から生まれ出た純粋な(ある意味ドロドロな)魂の塊であって、その点において、

視覚造形的に表された書とは次元を異にしていると。
ここまで書を書きながら、書くことを放下した作品は、そうはお目にかかれないと思います。

 

自分は評論家じゃないんで、書芸塾の塾生は別にして、頼まれもしないのに人の作品に対して

どーのこーの言う気は無いんだけど、井上有一の夢つながりで、ちょっと書かせてもらいました。

 
 
森本順子書『松竹含韻』
 
morimoto junko

 
森本順子ブログ:http://blog.goo.ne.jp/momorinkenkou/e/5154a8ba7c4943137212767d3aeebd57
 

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