なにものも、なぞらない

先日、ザイ・クーニン について書いたが、なぜ彼のパフォーマンスに惹かれる

のかを考えてみた。

で、そのわけは、彼が何ものもなぞっていないから、なのではないかと。

身体の動きで魅せるダンスは、ビジュアルとしてはインパクトがあるけれど、

「こんなイメージを表したい」というダンサーの意図が見えると、どうも

つまらなく感じてしまうところがある。つまりそれは、何かのイメージを

なぞっている分、表現が弱くなるからではないかと。

そしてそれは、あらゆる芸術表現に当てはまるように思われる。

書道でお手本を下に敷いて、なぞり書きすると、形はそれらしくなっても、

生命力のない形だけのものにしかならないのも同じ道理。

たとえ自分の中のイメージでさえ、なぞってしまったら弱くなる。

人を真似たり、なぞったりしたものは、何をかいわんや、である。

よく、SOGENさん、真似されてますよ、と忠告してもらうことがあるけれど、

自分はまったく気にならない。

いいと思うから真似をするのだろうし、真似は真似でしかないからだ。

ただ、願わくは、真似を超えて、自分自身の血肉としつつ、

独自の強い表現を生み出していってほしいと。

もちろん、今生を生きる限りは利害関係も生じるわけだけれど、

究極、めざすところは人類の精神的、霊的な進化なのだから。

-追記-


すばらしいと思うものは真似たくなる。

眺めるだけでなく、真似ることで得られるものがあるからだ。

だから「なにものも、なぞらない」は究極の理想。

幼児のアートが素晴らしいのは、なぞることをせず、対象と一体となって

いるからだと。

それこそが、何事においても基本にして究極の精神なのだと思う。

書芸家SOGEN/平野壮弦 関連サイト

http://www.hiranosogen.jp/ (アート)
http://www.hiranosogen.com/ (デザイン)
https://www.facebook.com/HiranoSogen/(FACEBOOK)

2019年度 SOGEN書芸塾ARCのご案内
http://sogen-arc.com/img/arc.pdf




 
 

ザイ・クーニン再び

 

 

斎藤徹さんと過ごす会で、思いもかけず、シンガポールのアーティスト、

ザイ・クーニンのアートパフォーマンスを久々に見る機会を得た。

 

飯を食べ散らかしながら練り歩くという、相変わらずわけの分からない

パフォーマンスであったがW、もはや彼の存在自体と一挙手一投足がアートであり、

その摩訶不思議な魅力にまたもや魅せられた。
小さな子どもが食いついて大喜びW
斎藤徹さんも、子どもは理屈ではなく、全身全霊で感じるのだと言って

おられたが、まさに・・・

 

 
ザイ・クーニン  アート シンガポール マレーシア 書 書道 書芸

 

 

ザイはマレーシャーマンの血を引く世界的なアーティストであり、その表現は、

平面、立体、インスタレーション、パフォーマンス、音楽と幅広い。というか、

彼の存在そのものが、もはやアートなのだ。

 

中に書のような表現もあるが、もちろんそれは書道ではない。表し伝えたい魂が

あり、その時に用いた表現が書的なものであったに過ぎない。
書芸術を志向する者にとっては、基本、用材は筆墨となるわけだが、ザイの芸術

に触れるにつけ、見せるのは書道の腕前などではなく、魂であり世界観なのだ

というところを忘れてはならないと。

 

そんなザイが、おまえのアートは好きだよ、と言ってくれる。
自分は不器用で表す術は書だけだけれど、それでも求めていったなら、ザイの言う

ように、暗闇の中に光を見出せるものと信じて、これからも進んでイキたいと。

 

 

歴史の「暗闇」に文化の「光」を見出す、ザイ・クーニンに聞く。
https://bijutsutecho.com/magazine/interview/341

 


ザイ・クーニンやスゥ・ドーホー、宇治野宗輝も。

次回の金沢21世紀美術館コレクション展は「アジアの風景」
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/18725

 

 


ちなみにザイは、このたびの日本滞在中、宮城を訪れ、津波にまつわる

インスタレーションやアートパフォーマンスを行う模様。


REBORN ART FESTIVAL 2019
https://www.reborn-art-fes.jp/artist/zaikuning

 

 

 

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