ロンドン五輪の体操個人で金メダルをとった内村航平選手は、子どものころ、
鉄棒の蹴上がりがなかなかできず、周りの子どもたちが次々とクリアーしていく中、
ただ一人、黙々と練習していたといいます。
ところが一年ほどたったある日のこと、自然と身体が浮き上がって、いくらやっても
できなかった蹴上がりが突然できるようになる。そのときの達成感がうれしくて、
またその達成感を味わいたくて、体操を続けてきたと語っています。
器用で才能に恵まれて、何の苦労もなく欲しいものを手に入れられるような人は
実に羨ましいわけですが、努力してようやく手に入れることができた喜びのほうが
遥かに大きな宝になる、というのは、人生すべてに通ずることなのかもしれません。
書でも、器用な人よりも、むしろ不器用な人のほうが、味わいのある書を書く、
といったことがしばしばです。
器用な人は、労せずして上手く書けるようになるものだから、分かったような
気になって、すぐに飽きてしまいがち。
一方、不器用な人は、いくらやってもなかなか上手くいかないものだから、
ひたすら書き続けて、やっと一つのことを達成する。そのとき、器用な人は
もう飽きてやめてしまっているのです。
そんなわけで、自分は字が下手だから、不器用だから、と思っている人にこそ、
ぜひ書に親しんでほしいと思います。
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