書道家/書芸家SOGENブログ:芸術は自然科学である


芸術は自然科学である。もっといえば、数学であり、物理学であり、生物学であり、

医学であり、社会学でもあり、人間行動学でもある。つまり、すべてに通ずる

ものである、と思うのです。

何をおかしなことを言っているんだ、と思われるでしょうが、つまり、こういうことです。
たとえば、海辺の波を例にとりましょう。もしあらゆる波の動きを計算できるだけの

能力のあるスーパーコンピューターがあるとすれば、時々刻々と移り変わるすべての

波の動きを数式で表すことができるでしょう。ただ、現代にそこまでのコンピューターが

無いだけです。
とすれば、宇宙の全ての現象は数式化できる、ということになると思います。
ということは、人間も含めたあらゆる生命体の行動から生死に至るまで、数式で

表すことができるということになるのではないでしょうか。ただそんなことは、

どんなにコンピューターが発達したとしても出来るはずもなく、だから、すべては

神のみぞ知る、ということになるのだと思います。

人格を持った創造神がいるかどうかは別にして、宇宙のあらゆる事象は、この宇宙の

原理原則に基づいて動いています。そして、その原理・真理といったものを、数式により

解明しようとしているのが、数学や物理学といった学問なのだと思います。
が、芸術においては、その計算の追いつかない、遠くかつ複雑な世界を表現しようとしています。

たとえば、ある人が真っ白な紙に筆で何かを書くとき、何が表れてくるかを計算すること

など不可能です。
ですが、もし仮に、宇宙のすべての事象を計算する能力のあるコンピューターが存在する

としたら、それさえも計算できる、ということになるだろうと思います。

木本圭子さんという、数式が描き出す線によって作品を作り出すアーティストがいます。
彼女は2006年のメディアアート祭でグランプリを受賞していますが、その作品は

とても興味深いもので、数式から美の世界が生まれることを示しています。

木本圭子氏作品

木本圭子 アート イマジナリー・ナンバーズ 書道 アート書道

シンプル イズ ベスト」という言葉があります。
シンプルなものほど美しい」とも言います。

そのシンプルとはどういうことかといえば、本当に単純なのではなくて、
一見単純に見える、ということだと思います。
たとえば、打ち寄せる波や雨上がりの虹は、一見シンプルですが、実は計算もできない、

とほうもない複雑な動きで成り立っているはずです。

芸術作品にも同じことが言えるように思います。
ただ単純なだけなら、すぐに見飽きてしまいます。一見シンプルに見えながら、

波や風、樹木といった自然物と同じように、見るほどに見飽きない、計算の追いつかない

奥深いものを秘めた作品が、名品と言えるのではないでしょうか。


そういう意味でいうと、芸術にしろ何にしろ、人のマネをしてばかりいても、

深遠な世界は表れようがなく、自分のいのち、自分の呼吸から生まれ出たものにこそ、

より強い生命力、より深い芸術性が宿るのは、当然であると思うのです。

 

書芸アート専門ギャラリー ART ROOM SHOWL

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