美の料理人

芸術や美術には「」という言葉が使われている。思うにそれは忍術と同じく、

現象や心象に何の手も加えず、そのまま見せるのではなく、ドロロンパッと、

芸術作品、美術品に変換する「術」、ということなのだろう。

で、その術も含めて「芸術」であり、それを求めていくのが芸術家であり

アーティストなのだろうと。


では「料理」はどうなのか。

一流の料理人は食材をドロロンパッと最高の食べ物に変えるわけで、「美食術」

「美食家」と言ってもいいと思うのだが、「料理」と言い、「料理人」と言う。

調べてみたら、どうも「料理」という言葉は、最初は食べ物ではなく、

「お前なんか簡単に料理してやる」のほうの料理で、材料を理にかなった方法で

うまく処理することだったらしい。とすると、逆に美術家は「美の料理人」とも

言えるかもしれない。


料理は誰にでも出来る。が、家庭では出来ない、美味いと言ってお金を払って

もらうような料理を出すのがプロの料理人の仕事であり、食材を生かすも殺すも

料理人の腕次第。


そう考えると、料理が万人のものであるのと同じく、芸術もまた万人のもので

あり、皆が芸術家ではあるけれど、プロのアーティストというのは自分で料理

したものを一人で美味いといって食べているだけでなく、人様に美を料理して

差し出すのが仕事、ということになるだろう。


もちろん、人の好みは千差万別だから、人様の舌に一々おもねる必要はなく、

まずは自分が最高に美味いと思う料理を出せばよい。たとえその料理がキワモノ

だとしてもねW 世界に必ず、「これ、激ウマじゃん!」とか「微妙だけど、

クセになる」とか言って、食べてくれる人が居るはずだから。

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