先に本日発売の『東京盛』のご紹介をさせていただきましたが、
SOGENがロゴ書を揮毫させていただいたお酒をもう1品、 ご紹介させていただきます。
シェリー樽熟成酒『絲-ito-』(小山本家灘浜福鶴蔵)
現在、好評発売中のこの『絲』ですが、まずこの、ボトルデザインがスゴい!
このインパクトある文様は、江戸時代から400年以上に渡り受け継がれてきた
唐紙『雲母唐長』 の板木によるものだそうで、伝統が今に生かされることで、 逆に最先端をイクような新鮮な印象を与える好例と言えるでしょう。
お酒は日本一の酒どころ灘五郷で酒造りをされている、小山本家酒造灘浜福鶴蔵によるもの。
この2つの伝統が掛け合わさることで、逆に最先端のものが生まれてくる。
そこに起用いただく書にもまた、伝統的な風格とともに、新気の気風が求められる ことになるでしょう。 なお、書は「糸」が二つ並ぶ形のため、ともすると単調になりがちなところを、
篇と旁の風貌を変えつつ、違和感なく響き合う形で揮毫いたしました。
以下、「絲 ito」公式ページの誕生ストーリーより
「日本の豊かな自然が育んだ醸造酒を、洋酒の樽で長期間熟成させたら、いったい
どんな個性を持つお酒が出来るのだろう」 「価値観が多様化するなかで、やがて日本酒を長期熟成させる時代が訪れるだろう」 「私たちが培ってきた技術の粋を集め、日本を代表する Japanese Speciality Hard Liqueur をつくりたい。」 そんな想いの元、2003年にスタートした未知への挑戦が、技術者の研鑽もあって、 驚くほど「重厚な味わいの美酒」へと変化。
またその極みを、酒造りを通して “すべてをつなぎ、たくさんの人たちを幸せに していきたい”との願いのもと「絲 ito」と命名し、ついにシェリー樽熟成酒 「絲 ito」を世に送り出すに至る。
以下の公式ページに、絲にかける想いや誕生ストーリー全文が紹介されておりますので、
どうぞご覧ください。SOGENのご紹介もしていただいております。 樽熟成酒「絲 ito」公式ページ
https://www.hamafukutsuru.co.jp/ito/main.html ちなみに制作にあたり、試飲させていただきましたが、日本酒による熟成酒は、
洋酒では味わえないような独特な香りとコクとがあることから、おそらく
海外でも高く評価されるのではないかと。
そのうち、日本酒による熟成酒が、ワインのようにオークションにかけられ、
1本数十万、数百万といった値で落札されるような時代がくるかもしれません。
そうなれば、本来の日本酒の人気や値打ちも間違いなく上がることになるでしょう。
ぜひそうなってもらい、今後とも日本の酒造り文化が、未来永劫、受け継がれて いってほしいと願っています。
書芸家SOGEN/平野壮弦 関連サイト
http://www.hiranosogen.jp/ (アート)
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書芸アート専門ギャラリー ART ROOM SHOWL
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