キミは音の正体を見たことがあるか?! なんちゃって・・・
腹鼓を打つくらいしか出来ない自分が音や音楽について語るのもなんですが(笑)、
ちょっと気づいたことがあったので書き留めておきます。
過日、SOGEN書芸塾ARCで特別講師をお願いしているダンサーの上村なおかさんが出演された
音楽とダンスによる舞台『ムゲン即興-融合-』について紹介させていただきました。
『ムゲン即興-融合-』は即興ピアノ演奏家・竹内史晴さん、ニューヨーク在住15年を経て、
スイスを拠点に活動する世界的ジャズフルーティスト・Yukariさん、パーカッショニスト・
松本ちはやさん、そしてダンサー・上村なおかさんの4名による舞台で、まさにタイトルに
違わぬ、夢幻にして無限に繋がる音とダンスによる融合舞台となりました。
まあ比べるのも何だけど、自分としては同じ2時間で、映画『シン・ゴジラ』より遥かに見ごたえ、
聴き応えがありましたよ♪
《 ムゲン即興 Vol.2-融合- 》舞台より(寺内史晴氏のFBページより転載)
舞台が始まるまで間があったので、最前席から、今まで見たことのない不思議な形をした
楽器たちを興味深く眺めていたのですが、眺めているだけで、楽器たちの奏でる無限の音が
聴こえてくるかのような感覚に・・・
楽器たちは音を内に秘めながら、自分が鳴らされる瞬間を時を止めて待っている。
ああ、楽器というのは生き物なんだな・・・自分が何者であるかを知っているのだと。
話は変わりますが、自分が一番好きな楽器は打楽器、継いで弦楽器です。
なぜ打楽器が一番好きなのか考えてみたのですが、それは打楽器が最も自然に近い音だから
なんじゃないかと。
楽器にかぎらず、モノとモノがぶつかり合えば、何だって音が出ますよね。
で、このぶつかり合う音ってーのが自然界に普通にあってよく耳にする、最も自然な音なんじゃないかと。
打楽器はそのモノがぶつかり合って生まれる自然音を源に発達した楽器。
対して弦楽器や管楽器は、人間が音を楽しむために生み出し進化発展させた道具のように思われるのです。
ちなみに自分は雨上がりの日など、傘でガードレールや電柱を叩きながら歩いたりすることがあるのですが、
それは叩く場所や加減で色んな音が出て楽しいからです。
そこで思ったことが・・・
楽器にかぎらず、この世界にあるモノはすべて音を持っているのだということ。
その音は叩かれたり何かとぶつかったりしなければ表には出てきませんが、
みな、内に無限の音を秘めているのだと。
人のカラダもそう。手を叩いたり、腹鼓を打ったりと・・・w
楽器の演奏は出来なくても、そんな風に音を楽しむことは誰にでも出来るし、
それこそが音を楽しむという意味での「音楽」のココロなんじゃないかと思うのです。
で、話が戻りますが、先に述べた「ムゲン即興」の舞台を鑑賞させてもらったことで、
萬人が「音を楽しむ」という本来の音楽の在り方に触れさせてもらえたような気がします。
また特に打楽器大好きの自分としては、音の冒険者・パーカッショニストの
松本ちはやさんの演奏にはシビレました。音の美魔女にして現代のシャーマン。
音楽なんて気難しい顔して聴くもんじゃない。みんなに楽しいものなんだ、ということを
伝えてもらったように思います。
音楽もまた、みんなのもの。
みんながムゲンの音を持っている。
地球という音の楽園をたのしもう♪
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