先のブログで、韓国書芸家の呉旻俊(オ・ミンジュン)さんと生徒さんたちとの交感について記し
ましたが、さらにまた、書芸がつむぐ絆といったものを一層強く感じる機会に恵まれましたので、
そのことについて追記しておきたく思います。
フラワーアート関連の出版社`leaf`を経営されている
ソン・ミンスクさん、オウルリム(韓国の詩書の会)
会長のイ・スーファンさん、韓国を代表するフォント
デザイナーのイ・ホさんをはじめとした仲間たちが、
忙しい中、わざわざ私のために集い、宴を開いてくれ
ました。
また、いまソウルの人気観光スポットとなっている
NANTA(料理の道具を使ったミュージカル)にご招待
いただき観劇、ユニークな演出が実に楽しかったです。
社長や会長といっても彼らはまだ若く、とてもフレンドリー、
言葉はお互い片言でも、ハートtoハートで付き合える、
私にとってまさにソウルメイトというべき人たちです。
「SOGEN先生、明日から大学での講義その他、色々あると思いますけど、きっと今夜が
一番たのしいと思いますよ♪!」なんて言ってくれたけど、ほんと、楽しかったなぁ。
私は夜中の1時過ぎに失礼させてもらいましたが、彼らはそのあと朝まで飲んでいたそうで、
むかしの日本の学生たちのようなノリ! いやあ、パワーがあります!
みなさん、すばらしい時間を、ほんとうにありがとう!
そして、書芸家・イ・サンヒョンさんとの再会。
6年ほど前に初めて私を日本に訪ねてきてくれたとき、「SOGEN先生に憧れて、長年御会い
したいと思って いたのですが、今日その夢が叶って、うれしくてなりません!」などと
言ってくれたサンヒョンさんは、いまや韓国で名実ともにトップをいく人気の書芸家と
なって活躍しています。
ハングルをテーマとした国家的なプロモーション映像でも主役を務め、まさに八面六臂の
活躍ぶりです。

サンヒョンさんの人気は、実力はもちろんのこと、
その人柄にあります。
いつでもどこでも、そのオチャメな笑顔とトークで
周囲を明るくする。
それでいて、とても細やかな気配りのできる人で、
それもジェスチャーではなく、まごころそのもの。
男にも女にもモテるわけです。
そのサンヒョンさんの仕事場で、彼がムービーに
出演した際の衣装と大筆を借りて遊んだのが左の
写真。
こんなあそびにも付き合ってくれるサンヒョン
さん、ラブです・笑
デザイン会社を経営されている奥さんを紹介いた
だき初めてお会いしたのですが、サンヒョンさん
から「私の奥さんはデザイン会社の社長でプレゼ
ンが上手く、どんな偉い人が相手でも緊張した
姿を見たことがなかったのに、今日、SOGEN先生
を前にしてメチャクチャ緊張しているのを見て
ビックリしました!」と言われて、思わず笑って
しまった。
通訳してくれた呉旻俊さんが「でもサンヒョン
さんも8年前に初めてSOGEN先生に会った時、
ものすごく緊張してたから、夫婦似ているなぁと
思いましたよ・笑」と・・・
なんも緊張することなんかないのにね・笑
旅の最終日、サンヒョンさん、呉さん、
灯りアーティストで圓光大学の先生であるチョオさん、女優の彼女、生徒さんたちが集まって
別れの宴を開いてくれました。
こんなにも連日付き合ってくれて、ほんとうに韓国の友人たちは情が深いです。
呉さんが言ってくれました。「せっかくSOGEN先生が韓国に来てくれて、今度またいつ会えるか
わからないじゃないですか。だからみんな、先生と会って話がしたくて集まっているんです」と。
そんな呉さんはじめ皆さんの想いを受けて、思わず胸が熱くなりました。
その後、サンヒョンさんが(高校のときから通っている
という?)馴染みの屋台に連れていってもらい、
呉さんともども朝まで飲み・・・
ちなみに呉さんとサンヒョンさんは大親友で、いつも
書や色んなことを熱く語り合っている。
その二人の姿が微笑ましく、見ているだけで、なんだか
こちらまで嬉しくなってくるのです。
サンヒョンさんが「SOGEN先生からいただいた、自分の
新しい仕事場が墨だらけになるまで励みなさい、という
お言葉を胸に刻んで、これから精進していきます。」
と言ったけど、アレ?おれ、そんなエラそーなこと言ったか?
たぶん、呉さんがそれらしいことを勝手に通訳してくれたんだ
と思うけど・笑
私が韓国で若い人たちも含めて大歓迎してもらえるのは、
このように、呉さん、サンヒョンさんをはじめとした
力のある若い書芸家の先生たちが、私のことを慕ってくれ、
その想いを語り伝えてくれているからにほかなりません。
国同士では色々な問題があるわけですが、私はそうしたことに関係なく、彼らを人として愛しています。
先日他界された菅原文太さんは、今年、沖縄での演説で聴衆に語りかけました。
どの国にも、想いのある人たちはいる。中国も、韓国も・・・そういった人たちと手を携えながら、
共に世界を変えていきましょう、と。その想いは自分も同じ。
武器で殺し合うくらいなら、筆で書き殴りあえばいいんだ!
あらゆる条件を超えて、人間として純粋に交感し合う術(すべ)。
それこそが書芸の真のチカラであると、私は信じています。
なお、10月9日ハングルの日にオープンしたハングル国立博物館を視察、
それに合わせたハングルによるカリグラフィー(書芸)のイベント等も拝見させていただき、
感じるところ多々ありましたが、長くなるので、それはまたの機会とさせていただきます。
☆関連ブログ
「愛と交感の日々in 韓国~その2~:書芸家・呉旻俊さんと生徒さんたちとの交感」
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00787/archives/52316107.html
「愛と交感の日々in 韓国~その1~:圓光大學・特別講義 」
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00787/archives/52307349.html
SOGEN書芸塾ARC
http://www.sogen-arc.com/
SOGEN OFFICIAL WEB SITE
http://www.hiranosogen.jp/ (art)
http://www.hiranosogen.com/ (design, lecture, art performance)
http://www.sogen-arc.com/ (calligraphy art school)