デザイン書道のススメ③~プロフェッショナルへの道~

 

 

デザイン書道のプロフェッショナルという頂をめざす道には、主に書道から入るルートと、
デザインから入るルートとがあります。
書道家は書道の腕はあってもデザインのセンスに乏しい、逆にデザイナーはセンスはあっても
書で表現する技量に欠けているところがある。そこで、書の腕とデザインセンスを兼ね備えるべく
双方が研鑽を積みながら、プロのデザイン書道家を目指すことになるわけです。

 

デザイン書道という山にはどこから登ろうが自由だけれども、私自身は書道から入った身であり、
やはり若い頃に徹底的に書の鍛錬を積んだことが大きな力になっていることは間違いありません。

 
デザイン書道拙著『汚し屋壮弦 俺の書でイケ!』(2006年・天来書院刊)では、
さまざまなデザイン書の実例を取り上げていますが、出版記念
パーティーでご挨拶いただいた天来書院社長の比田井和子氏が、
「SOGENさんは書道の出だからいい。」といったことをしきりに

強調されていたのも、書をよく知る者がデザイン書に関わっている

点を評価してくださったところがあったからではないかと思います。

 

アマゾン:『汚し屋壮弦・俺の書でイケ!』
http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%9A%E3%81%97%E5%B1%8B%E3%83%BB%E5%A3%AE%E5%BC%A6-%E4%BF%BA%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%A7%E3%82%A4%E3%82%B1-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E5%A3%AE%E5%BC%A6/dp/4887151810

 
一方、デザイナーやクリエーターといったデザインセンスに長けた人たちには、またその大きな
強みがあります。
このようにデザイン書道への登竜門はさまざまで、それぞれが長所を生かしつつ研鑽を積んで
いくことが求められます。
書の腕もセンスにも自信が無いなら、それはそれでかまいません。というか、ほとんどの人が、
最初から自信などあるはずがありませんし、むしろ何かの色に染まっていない分、デザイン書を
素直に受け入れることで、早期上達を期待できるところもあるのです。

 
教室のPRになりますが、そういった意味でも、10月から新たに開講する『デザイン書道・
実習講座(通年のレギュラー講座)』と『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』は、デザイン書道に
親しみたい、デザイン書の腕とセンスを磨きたいという想いをお持ちの方々にとって、必ずや
大きな励みとなり、また力となるものと確信しています。
興味のある方は、ぜひ、SOGEN書芸塾ARCの新生『デザイン講座』へご参加ください。

 

 

☆SOGEN書芸塾ARCの新メニュー
『デザイン書道・実習講座』『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』(2014.10月より開講)
~デザイン書のココロと技を伝える、SOGEN直接指導によるデザイン書道講座~
ご案内の詳細は、こちらの書芸塾ARCメニューより⇒http://www.sogen-arc.com

 

 

SOGEN OFFICIAL WEB SITE
http://www.hiranosogen.jp/ (art)
http://www.hiranosogen.com/ (design, lecture, art performance)
http://www.sogen-arc.com/ (calligraphy art school)

 

 




 
 

デザイン書道のススメ②~誕生と流行~

 

デザイン書道」という言葉が頻繁に使われ出したのは、ごく最近のことです。
いつ、誰がこの言葉を初めて使ったのかは定かではありませんが、
いまから遡ること26年前、1988年に、広告デザインに関わる筆文字を生業とする作家団体
「日本商業書道作家協会(JCCA)」が発足、その後2008年に「日本デザイン書道作家協会
(JDCA)」と改名した前後から、デザイン書道という言葉が世の中で多用され始めた

ように思います。

 

デザイン書道もっとも2001年には、すでに株式会社アートバンクが世界初となる
『日本デザイン書道名鑑』を出版していますので、デザイン書道
という呼称でのカテゴライズは、すでにそれ以前からあったわけです。
『日本デザイン書道名鑑』:http://www.sho.ne.jp/sho.shtml

 

『SOGEN書芸塾ARC』もまた、1990年代に元日本商業書道作家協会
理事長の平間夢響氏が創設した『商業書道教室』を前身としており、
それをSOGENが引き継ぐ形で、『コマーシャル・カリグラフィー研究会』、
『デザイン書道教室』と名称を変えつつ継続し、現在の伝統書道、
デザイン書道、アート書道を包括した、いわば書のマーシャルアーツ的な
書芸スクールとして発展を続けています。

 

SOGENは1990年代には、すでに 『デザイン書道教室』 という呼称で教室を展開し、ときの

日本商業書道作家協会理事長に、「商業書道という言い方はちょっと古臭いし固いかんじが

するから、デザイン書道作家協会と言ったほうがいいのでは」といった話をさせてもらった

こともあるので、もしかしたらそういった経緯もあって、しだいに各所で「デザイン書道」

という呼称が多用されるようになったのかもしれません。
まあ、そんなことに関係なく、デザインに関わる書であり、デザイン性の高い書である

から、「デザイン書道」という呼称の誕生と流行は、ごく自然な成り行きといえるでしょう。
 
 
SOGEN書芸塾ARCでは、今秋10月より、新たな形でデザイン書道講座をスタートします。
いま、デザイン書道が旬!
共に愉しみつつ、技とセンスを磨いてまいりましょう。
 
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『デザイン書道・実習講座』『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』(2014.10月より開講)
~デザイン書のココロと技を伝える、SOGEN直接指導によるデザイン書道講座~
ご案内の詳細は、こちらの書芸塾ARCメニューより⇒http://www.sogen-arc.com

 
 
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デザイン書道のススメ①~その愉しみと効能~

 

 

デザイン書道は、あなたの心を癒し、解き放ちます。

 

デザイン書道は、あなたの生活と経済を豊かにします。

 

デザイン書道は、想いを繋ぎ、人々に喜びをもたらします。

 

デザイン書道は、新たな芸術的、文化的な価値を創造します。

 

 

そんなデザイン書道に親しみ、愉しみつつ、共に人生をより豊かなものにしていきませんか?

 

☆SOGEN書芸塾ARCの新メニュー
『デザイン書道・実習講座』『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』(2014.10月より開講)
~デザイン書のココロと技を伝える、SOGEN直接指導によるデザイン書道講座~
ご案内の詳細は、こちらの書芸塾ARCメニューより⇒http://www.sogen-arc.com

 

FIFAワールドカップ公式ポスターはじめとして、数多くのデザイン書を世に送り続けるSOGENが、
レクチャーと実技指導を通して、あなたにデザイン書道のココロと技を伝えます。

 
デザイン書道
SOGEN揮毫 マランツ・カタログ筆線アート

 

 

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10月開講!『デザイン書道実習講座』 『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』のご案内

 

みなさん、こんにちは、SOGENです。

 

10月より新たに開講予定の『デザイン書道実習講座』 ならびに
3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』 のご案内をさせていただきます。

 

本2講座は双方とも、広告デザイン、インテリア、ファッションに関わるデザイン書表現
に興味をお持ちのデザイナー、クリエーター、書道家、一般の方々を対象とした、
極めて実戦的なデザイン書道講座となっております。

 

●各講座の特徴

 

『デザイン書道・実習講座』
毎月1回開催。
年間を通じた実戦的な講義実習を通して、デザイン書の表現テクニックの向上と
感性の練磨を図る、長期熟成型の講座です。1年を1クールとし、何年でも継続可能です。

 

『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』
3ヶ月計6回の集中講座。5名よりスタート。
デザイン書道の世界を眺望するとともに、即戦力となるデザイン書の発想法ならびに
表現のコツを短期間で集中して学びます。

 

それぞれの講座内容の詳細につきましては、以下のサイトをご参照ください。

 

デザイン書道講座・トップページ
http://sogen-arc.com/design/index.html

 

なお、『デザイン書道・実習講座』の初回は10月26日(土)、
『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』は5名集まった時点でのスタートとなります。

会場はどちらも、加瀬の貸会議室・新宿中井駅前ホール

(東京都新宿区上落合2-22-11 加瀬ビル155 10階 )です。

 

デザイン書のスキルアップを図りたい方は、この機会にぜひお申込みください。

受講のお申込み、お問合わせは、以下のフォームよりお願いします。
http://www.sogen-arc.com/inquiry/index.php

 
 

~デザイン書道を極める~
『デザイン書道・実習講座』のご案内

 

本講座は、広告デザイン、インテリア、ファッション等に生かされるデザイン書の、
表現テクニックの向上と感性の練磨を目的とした、実習中心の講座となります。

 

デザイン書道

デザイン書は、あなたの心を癒し、解き放ちます。
デザイン書は、あなたの生活と経済を豊かにします。
デザイン書は、想いを繋ぎ、人々に喜びをもたらします。
デザイン書は、新たな芸術的、文化的な価値を創造します。

 

そんなデザイン書に親しみ、センスと技とを磨いていく中で、あなたの人生を
より豊かなものにしていただきたい・・・本講座は、そのための場です。
共に愉しみながら、デザイン書のスキルを向上させてまいりましょう。

 

 

 

●日時:毎月第2土曜日 午後3時30分~5時30分 
※ただし10月・11月・8月は第四土曜日

初回、10月25日(第四土曜日)スタート!!

 

●会場:加瀬の貸会議室・新宿中井駅前ホール
東京都新宿区上落合2-22-11 加瀬ビル155 10階
(都営大江戸線・中井駅より徒歩1分、東西線・落合駅より徒歩5分、

JR総武線・東中野駅より徒歩10分)
アクセス:http://www.kaigi-room.com/build/c001975.php

 

●用具:筆(大小)・画仙紙・文鎮・下敷き・墨・硯または墨を入れる容器・
絵皿2枚・筆洗・新聞紙・顔彩
(=テーマによる)
※初回ならびに体験参加の方は、手ぶらでもご参加いただけます。

 

内容、会費等の詳細情報につきましては、以下のサイトでご確認ください。
http://www.sogen-arc.com/design_shodo/

 

年間カリキュラム⇒http://www.sogen-arc.com/img/design_c.pdf

 

 

 

~あなたもデザイン書のエキスパートに!~
『3ヶ月で学ぶデザイン書道講座』 1期生募集のご案内

 

本講座は、デザイン書道を短期で学びたいとお考えのデザイナー、
クリエーター、書道家、一般の方々にとって、必見の講座となっております。

 

広告デザイン、インテリア、ファッションに関わる書に特化した
3ヶ月計6回の集中講座を通して、デザイン書道の世界を眺望
するとともに、即戦力となるデザイン書の発想法ならびに
表現技法を学んでいただきます。

 

デザイン書道デザイン書道の心得や活用法を伝えるとともに、
さまざまなデザイン書の実例を紹介する中で、
デザイン書表現のポイントを分かりやすく解説、
イメージ・コンセプトにもとづく斬新でインパクト

あるデザイン書の表現技法を、実戦的な制作実習

を通して体得いただきます。
また、バリエーションの作成法やプレゼンテーション

における秘訣も伝授いたします。

 

 

なお本講座は、参加者5名以上でのスタートとなります。
参加を希望される方は、「仮申し込み」をいただくようお願いします。

 

■日時:毎月第2・第4土曜日 午後1時~3時

 

■会場:加瀬の貸会議室・新宿中井駅前ホール
東京都新宿区上落合2-22-11 加瀬ビル155 10階
(都営大江戸線・中井駅より徒歩1分、東西線・落合駅より徒歩5分、JR総武線・東中野駅より徒歩10分)
アクセス:http://www.kaigi-room.com/build/c001975.php

 

■用具:筆(大小)・画仙紙・文鎮・下敷き・墨・硯または墨を入れる容器・絵皿2枚・筆洗・新聞紙・顔彩(=テーマによる)
※初回にかぎり、手ぶらでもご参加いただけます。

 

※カリキュラム、会費等の詳細につきましては、以下のサイトでご確認ください。
http://www.sogen-arc.com/design_three/

 
 
受講のお申込み、お問合わせは、以下のフォームよりお願いします。
http://www.sogen-arc.com/inquiry/index.php

 
 

それでは、また新たな講座でお目にかかりましょう。

 

SOGEN
平野壮弦

 

 

SOGEN書芸塾ARCのご案内 (現在、レッスンクラス・アートクラス・スペシャルクラスを開講中)
http://www.sogen-arc.com/ (calligraphy art school)

 

 




 
 

シンガポール~マレーシアを巡る・その3~驚き桃の木の完結編!!~ 

 
 

シンガポール~マレーシアを巡る旅、まともに書くとエラく長くなりそうなので、
いくつか印象に残ったこと、ビックらこいたことをまとめ書きして完結編とさせてもらいます。

 

歩行者にとって信号はあって無いようなもの?!
スキあらば渡る。というか、そうしないと交通量の多い道路では、いつまでたっても渡れない!
最初は轢かれるんじゃないかと冷や冷やしながら渡っていたが、それもしだいに慣れた。

 

子どもが落ちたらヤバそうな池なんかにも、柵は無し。そのためか、むしろ景観はよい。
 

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ショッピングモールが巨大で、めちゃくちゃ高い。
上から見たら目がくらみそうだが、そこも腰ほどの
高さの柵があるだけなので、慣れないとちょっと
怖いかも。
上から何かまちがって落として人に当たってしまった
日には大ケガをしてしまいそうだけど、そんな心配も
していない様子。
 

・・・といったように、身の安全については、
上から規制をかけるよりも、自己責任といったかんじ。
なので、たしかに危険なところもあるが、日本ほど
安全責任みたいなことが厳しく問われておらず、
その分、人々が大らかで伸び伸びとしている感じ。

 

 

 

 

エレベーターが速い!
たぶん日本の2倍速くらい。
お年寄りにはちょっと大変かもしれないが、効率的ではある。

 

植物の葉がデカい!
1枚で1Mを超えるデカさの葉っぱなんて、日本では考えられない。

 

草花の色が濃く、実に鮮やか。
対して日本の植物の色味は、総じて淡く可憐なかんじ。
 

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水が貴重で、買うとけっこう高い。

 

サリーを纏った女性がとても美しい。
ティーンエージャーの女性の中には、ほっかむりしたクマちゃんみたいに可愛らしいかんじの子も。
男は全体的にスリムで男前が多いようだ。
 

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シンガポールの人たちは都会的で華やかな印象。
マレーシアでは、何かジットリとした目線を投げかけてくる人が多い気が。

これは貧富の差によるところもあるのかもしれない。

 

マレーシアの人たちは心優しい。
何か困っていると、すかさず誰となく声をかけてくれる。
ある時、ホテルでちょっとしたことで迷っていたら、サリー姿の同宿のテーィーンエージャーが、
にっこり微笑みながら向こうから話しかけてきて教えてくれた。日本だと、オッサンなんかが
若いオネエチャンに話しかけても、怪しまれてガン無視されるのがオチだろうが・笑

 

マレーシアはシンガポールに比べて物価がとても安い。
泊まったシティホテルが1泊朝食付きで1000円というのには驚いた。
なんでも時給が150円ほどだそうで、1泊1000円のホテルでも、かなり贅沢なのだ。
日本で150円のペットボトルのコカコーラが、シンガポールでは220円、マレーシアでは80円ほど。
(シンガポールは輸入品がメチャ高い!)
タバコはシンガポールだと、1箱約1200円、マレーシアだと380円くらいで、日本よりちょっと
安いくらい。

 

ゴミのポイ捨てや禁煙区域での喫煙にきびしい反面、それなりにフォローもしている。
シンガポールやマレーシアでは、路上にゴミを捨てたり禁煙区域で煙草を吸ったりすると、
イスラム圏だけに、ムチ打ちの刑または罰金とのこと。ムチで打たれたくはないなぁと思ったが、
その分、街のあちこちにゴミ箱や灰皿はあるし、煙草は法令で特定された区域で吸わないかぎり、
路上喫煙もOKだし、ゆるい感じだったので、まったく窮屈な思いをせずに楽々過ごすことができた。
日本でも、きびしくするのであれば、やかましく取り締まるばかりでなく、その分ちゃんと
フォローしてもらいたいものだと思う。
あと、麻薬所持は死刑になる可能性があるので、要注意。

 

マレーシアは、どこに行っても国旗だらけ?!
どんだけ自分の国を愛しているんだ、ってかんじ。
 

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マレーシアでは市内を巡回するバスが完全無料。
「税金もそんな風に生かしてもらえるのなら、喜んで払います!」と同行のエージェントが
感激していたが、まったく同感。
 
シンガポール、マレーシアとも、中華人パワーがハンパない。
どこに行ってもチャイナタウンがあり、中華料理店が軒を並べている。
 

スゴ技の大道書道家のオッチャンに遭遇!
シンガポールの繁華街で、中華人のおじさんが大道書道をやっていたのだが、これがスゴかった。
両手で同時に別々の文字を書く、口に筆をくわえて書く、手と足で筆を持ち、同時に書く、
相手側から見えるように、漢詩を逆向きに書く、そして極めつけは、逆立ち書道!
作品自体はスゴい!といったものではなかったが、書家らしい立派な書を書いていたのに感心。
 

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シンガポールのリトルインディア(インド人街)が圧巻!
道に溢れんばかりのインド人の男たちの群衆。これでリトルインディアなら、
本物のインドは如何ばかりかと・・・
彼らの多くは郊外に住む工員で、日曜日だけ、みんなでバスに乗ってここにやって来て、
食事をしたあとは、何をするでもなく路上にたむろしているのだという。
ケイタイ電話を手に、しきりに電話をしている人もいたが、ほぼ全員が手ぶらだ。
最初はちょっと怖かったが、彼らはただ道端に座って、男同士で穏やかなに、たわいもない
会話をしているだけ。
飲み物さえ、誰ひとり手にしていない、まったくの手ぶら・・・おそらく、そういった
お金さえも惜しんでいるのだろう。
マレーシアからの出稼ぎも多いと聞く。
日本もそうだが、良し悪しは別にして、こうした低所得層の善良な市民たちが、
この国の経済を大元で支えているのだろう。

 

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シンガポール、マレーシアとも、多民族国家として、さまざまな問題を抱えつつも、
異なる民族、異なる宗教が共存している様に、少なからず感動。
またそれゆえの何か大らかさのようなものが、人々からも社会全体からも感じられた。
 

振り返って、日本は非常に豊かで繊細な感性を有する素晴らしい国である一方で、
上からの必要以上の規制と、そこから生ずる自己規制心といったものが強く働いており、
いささか排他的で窮屈なところがあるのは否めないので、そういった意味では、
こうした他国の大らかさを見習って、みんながもう少し互いに楽に、穏やかな気持で
生きられる国になったらよいと思う。

 

もう海外に行くのもめんどくさい、なんて思いがちだったが、世界はまだまだ広いし奥が深い。
東京は人が多いこともあって、他人のことにはかまわないといった感じだが、今回旅先で人を
マジマジと見てきたせいか、今までよりも、人や人が発している気のようなものがよく見える
ようになった気がする。おかげでまた旅が好きになりそうだ♪ (了)

 

 
シンガポール~マレーシアを巡る・その1~大いなるアジア民族のるつぼ~
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00787/archives/52301735.html
 
シンガポール~マレーシアを巡る・その2~現代の神殿としての建築~
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00787/archives/52301845.html
 
 
 

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古典臨書に想う

 

 

10代から20代にかけて、古典臨書に明け暮れた。
一晩で100枚以上書いたこともざらである。
このように古典の名品を習いつつ、自分の書の世界を長い年月をかけて熟成させ、

築き上げていくのが書道の世界である。
この若い頃に没頭した古典臨書の鍛錬が、いまの自分のアートやデザイン書表現の
礎となっているのは確かだろう。

 

像造記折帖 (640x390)

 

一方、書道という垣根を超えて、より自由なアートに向かおうとするとき、この習い覚えた技や
感覚がジャマになることも少なくない。実際、書道を長年やった人の中に、「書はこうあるべき」
といった固定観念に囚われて、そこから抜け出せずにいる人の、何と多いことだろうか。
いや、そこに没頭するなら没頭するで、ヘタに個性や独創性など求めずに、生涯をかけて古典を
極めれば良いのだが、そのあたりが中途半端なものだから、本当に良い書というものが、
どうも今の時代は生まれにくくなっているのではなかろうか。

 
 
中俣天游先生・永寿.1111学生時代、自分は英語科でありながら書が好きで、

願い出て書道の講座を受講した。
講師は中国の王羲之の書と日本の仮名の古筆を

極められた書聖、故・中俣天游先生。
 
「北魏の快作にあっては、すでに一家を成している

ほどの熟達ぶりだ。」とまで拙書を評していただき、

その後も審査員を務められた公募展で、自分の醜悪な

作品に特別賞を与えてくださるなど目をかけていただいた
恩師のお一人である。
中俣天游先生は正統な書家で、ご自身は実に品格の高い
流麗な書を書かれる方であるにもかかわらず、自分の

キワモノのような書を推してくださったところに、

書の本質を極めた師の懐の深さを感じずにはいられない。

 

(左写真は中俣天游先生からの直筆年賀状)

 
 
 
 
若い時に、こうした超一流の憧れの師と巡り会えたことは幸いであり、また修行時代に
書道の世界で受けた恩恵には計り知れないものがある。
20代に10年間にわたり修行をさせていただいた恩師・坂井八空先生もそのお一人。
師は書の天才。どんな詩文も、活字を見ながら楷・行・草・篆・隷とあらゆる書体で、
草稿も無しに紙面に収めるその技と感覚には息を呑むほどの畏るべきものがあり、
墨色の出し方も超一流であった。
その書きぶりと呼吸とを常に間近で感じさせていただいたことが、今に繋がっている。

 

温泉銘・八空先生折帖.1111

(坂井八空先生より賜った、太宗『温泉銘』の臨書折帖)

 

 
子どもの書「字」.1111一方、子どもや書の専門家ではない人たちが、実に素晴らしい

書を書くのを目の当たりにするとき、古典臨書の修行を長年
積まなければ良書は書けないというのも、また違うのではないかと。
 
拙著『汚し屋壮弦 俺の書でイケ!』でも書いたが、子どもを

対象としたワークショップを開いたとき、小学4年生の女の子が

大筆を持って、大家も適わぬほどの書をいきなり書いたのには
驚いた。(左写真)

 

また白隠、良寛といった僧侶や、彫刻家で詩人の高村光太郎、

富岡鉄斎、棟方志功、中川一政といった画人が、個性的な

素晴らしい書を遺しているのを目の当たりにするとき、良書は

古典を通した技や感覚の鍛錬以上に、人であり生命力なのだと

いうことを痛感させられる。写真家のアラーキーの書などもそうだ。

 

 

 

明清時代の大家・傅山(ふざん)は「巧なるよりも拙なれ、媚なるよりも醜なれ」と言った。
書を極めた大家が、書はテクニックやセンスよりも、ます心であり命であると言っている。
古典で鍛錬するのは良いが、そこを忘れてしまっては、いくら技を身に付けたところで、
良書は生まれるべくもない。

 

SOGEN書芸塾では時に古典からも学ぶ。それは単に技やカタチを学ぶのではなく、書の本質、

エキスを学びとり、自身の創造に生かしていくためである。
何かを生み出すうえで、技や感覚も必要だが、芸術の王道は何よりも人であり、命なのだ。

 

 

SOGEN書芸塾ARC:http://www.sogen-arc.com/
※10月より後期がスタートします。体験参加、受付中。

 

 

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http://www.hiranosogen.com/ (design, lecture, art performance)

 

 




 
 

シンガポール~マレーシアを巡る・その2~現代の神殿としての建築~

 
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シンガポールの建築物には、その規模、デザインとも、度胆を抜かれるところがあります。
ドリアンを象った劇場、外壁が植物で覆われた建物、橋でつながれた高層ビル。
大学や郵便局といった公共施設も、とても洒落ていて、思わず唸ってしまいます。
 
日本では、ビルと言えば似たような箱モノが軒を並べ、味気ないところがありますが、
シンガポールでは、一般のオフィスビルやショッピングモールでさえ、それぞれが
個性的で斬新な建築デザインとなっているため、街を歩いているだけでも愉しめます。
鉄筋コンクリート造りのビルも、そこに個性を出すことで、街全体が生き生きしてくる・・・
そういった意味で、シンガポールの多様な建築物は、現代の都市建築の一つの可能性を
示しているようにも思います。

 

日本では、財政難もあってか、公共物はなるべく質素にしてお金をかけない方針
のようですが、他の無駄を極力省きつつ、これまで以上に公共の場に豊かな
発想・アイデアを注いでいくことで、街全体がより楽しくなり、人々の日常生活にも
潤いを与えていくことになるのではないかと思います。
またそれは、建築家のエゴによるものではなく、地域の人々から世代を超えて
愛されるものであるべきでしょう。もちろん、全員一致でいいものなど出来るはず
ありませんので、建築家や施工主、行政のリーダーシップは必要でしょうが。

 

シンガポールの奇抜な建築物の最たるものとして、今回の旅で宿泊したホテル
マリーナ・ベイ・サンズ』が挙げられます。
弓型にしなった形の3棟の超高層ビルの最上階に、舟形の巨大プールを
しつらえた、日本では有りえない建造物。
そして、それに繋がる『ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ』の異様は圧巻です。
 
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なんというバブリーな建物でしょう。これを建てたホテル王は、言い方は悪いが、
ハンパない世界のヤクザもんであり、現代のソロモン王のようなものだろうと・笑
そして自分には、この異形の建築物が、現代の神殿のように感じられたのです。
圧倒的なモノの力を見せつけて、ここまでやられちゃあ適わないよ、と民をひれ伏させる。
その一方で、人々を愉しませるサービス精神も忘れない・笑
中世の為政者が、民衆にはパンとサーカスさえ与えておけば安泰だと言ったそうですが、
そのサーカスにあたるスペクタクルなエンターテイメントも漏れなく用意されているわけです。
 

神殿や神社仏閣といったものは、一体何のためにあるにでしょうか?
神仏が心の内にあるとするならば、目に見えるカタチ(偶像)など必要ないはずなのに、
人間はそういったものを造って崇めたがります。
実際、イスラム教では偶像崇拝を戒めており、神像は無いわけですが、やはり礼拝のための
神殿はあるわけで・・・
空海なども、荘厳な仏閣の建設や土木工事に力を尽くしたそうですが、
なぜ魂の救いとしての仏教を広めるのに、そんなことをする必要があったのでしょうか。
思うに、心、魂の世界は庶民には分かりずらい、そこで目に見えるカタチでその法力を示すことで、
民の心をつかみ動かすといった現世的な効果を求めたところがあったのではないか。
またそれが、現在の神社仏閣の繁栄にも繋がっているように思います。

 

マリーナ・ベイ・サンズも、大金持ちであれば、何もこんなものを苦労して造るまでもない
でしょうが、それでは面白くないので、こんなとんでもないモノを造って、どんなもんじゃい!
と見せつけているわけです。
またこれは、男根文化の一つの象徴のともいえるものかもしれません。
ど~~~ん!と宙に向かっておったてる!という・笑

 
Exif_JPEG_PICTURE 女性もまた、そそり立つビルや、宝石のような

きらびやかな夜景に魅せられるところがあるで

しょうから、男にとってケタ外れの巨大建築は、

力の誇示であるとともに、女性へのサービス

でもあり、セックスアピールでもあるのかも

しれません。

 

 

 

 

 

Exif_JPEG_PICTUREちなみに、マレーシアの首都クアラルンプール

には、アジア最高の高さを誇るツインタワーが

あります。
資産家が集まるシンガポールに比べると経済的

にはきびしいながら、この双璧をもって、その

一矢を報いている感があります。
 
ということで、今までは自然の景色のほうが
好きで、高層ビルが建ち並ぶような人工的な
景観にはあまり興味がありませんでしたが、
今回シンガポールの建築物の異形に触れ、
人間が創り出す文明というものも、何だか
とても面白く思えてきたのでした。
(つづく)

 

 
 
 

 
《補筆》
タイトルを『現代の神殿としての建築』としましたが、神殿というより王宮と言ったほうが
適切なのかもしれません。が、いまの時代、特に先進諸国では金やモノが神様みたいになって
しまっているところがあるように思い、その財力と権力を持って人々を仰天させるような
モノを造って庶民の心をとらえる、といった意味で、あえて神殿という言葉を用いました。
 
あと、マリーナ・ベイ・サンズのようなホテルには、地元の庶民は行けないし、行かない
だろうと思います。なので、こうした建築物は地元の人たちを愉しませるためというよりも、
外から人を呼ぶためのものでしょう。ただ、観光客が大勢来れば地元民も潤うことになるわけで・・・
 
いずれにしても、神殿や王宮といった歴史上の巨大建築の多くが、時の権力者や大金持ちたち
の意向によって建造されてきたことを鑑みるに、こうした巨大建築もまた、現代の神殿や
王宮のようなものではなかろうかと・・・
 
 
 
SOGEN OFFICIAL WEB SITE
http://www.hiranosogen.jp/ (art)
http://www.hiranosogen.com/ (design, lecture, art performance)
http://www.sogen-arc.com/ (calligraphy art school)

 

 




 
 

シンガポール~マレーシアを巡る・その1~大いなるアジア民族のるつぼ~

 
Exif_JPEG_PICTURE9月6日(土)より13日(土)まで、シンガポール

マレーシアの首都・クアラルンプールを巡ってきました。

何か色々なことを吹っ切りたくて、どこか旅に出たい
とはかねがね思っていたのですが、もう海外に行く
のも疲れるし、面倒くさいといった腰の重さもあって、
なかなか出掛けられずにおりました。

 

が、今年は大きな書の仕事の案件をいくつかクリアー

できたこともあり、私の仕事上のブレインである

エージェントの若いカップルが、「SOGENさん、
マリーナ・ベイ・サンズの天空プールで祝杯を
挙げましょう!」と企画してくれたことから、今回の旅が実現したものです。
ということで、彼らにすっかりおんぶにだっこの黄門ちゃま珍道中でしたが、助さん角さん
弥七よろしく、ピンチになると風車が飛んできて助けてもらえるといった心強いもので・・・笑

 

羽田からまずクアラルンプールに飛び、そこで飛行機を乗り換えて、シンガポールまで約8時間。
夜中の便で発ったため、到着したのが朝方。
機内ではほとんど眠れず、入国審査の煩わしさもあって、もうヘトヘト・・・
空港のコンビニで煙草を3箱買ったら4000円(1箱1300円!)もしたうえ、煙草のパッケージには
例のガン病巣の気味悪い写真が印刷されていて、おまけに禁煙区間だらけで気楽に一服もできず、
(シンガポールはクリーン&グリーン政策により、ゴミのポイ捨てや禁煙区域での喫煙には
ムチ打ちの刑、または罰金が科せられる。麻薬所持は最高で死刑。)
ムチで打たれるのはイヤだ!もう帰りたい!と思ったのですが(笑)、ヘロヘロになりながらも
あちこちを巡っているうちに、見るモノ聞くモノすべてが面白く、なんてとんでもない国なんだ!と、
1日でシンガポールが好きになりました。

 

Exif_JPEG_PICTUREシンガポールの国名はサンスクリット語で「獅子」を

意味する「シンハ(simha)」に由来するそうです。
このあと訪ねることになるマレーシアもそうですが、

そこは東南アジアの民族のルツボのような地域であり、

華人、マレー系、インド系から成る複合民族国家で、

宗教も仏教、キリスト教、無宗教、イスラム教、道教、

ヒンドゥー教と実に多彩です。

 

 

公用語が4言語あるので、正式名称も各言語ある。(ウィキペディアより)
Republic of Singapore (英語:リパブリック・オブ・スィンガポア)
新加坡共和国(中国語:シンジァーポー・ゴンホーグォ)
Republik Singapura (マレー語:リプブリク・スィンガプラ)
சிங்கப்பூர் குடியரச(タミル語:スィンガップール・クディヤラク)
(※国語はマレー語、公文書は英語という離れ業!)

 

ということで、話し言葉も街中のサインも、この4つの言語が入交じっていて、どんなに大変かと
思ったのですが、使える言葉を皆いくつか持っているため、いずれかの言葉で意志疎通し、
困ることもない様子だったのには感心するばかりでした。
英語もほとんどの人たちがブロークンですが、平気で喋っているわけで、日本の英語教育も、
重箱の隅をつつくようなことをしていないで、とにかくコミニュケーションができれば良しとする、
より実戦的なものにしていったほうがいいのではないかと改めて思ったものです。
今回の旅では、エージェントスタッフが中国語、台湾語、英語に堪能なため、
まったく困ることもなく過ごせたのは幸いでした。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

 

 

Exif_JPEG_PICTUREイスラム教徒も15%ほどいるとのことで、サリーを纏った

女性をよく見かけました。
目しか出していない黒装束姿もいれば、色あでやかな

美しい刺繍が施されたサリーに、下はロングスカートや

ジーパンといったラフな出で立ちもあり、実に
ファッショナブルで、見る目を愉しませてくれます。
このあと巡るマレーシアもそうですが、宗教的な対立は

あるにせよ、これほどまで多様な民族と宗教を内包する

複合民族国家としての懐の広さと、そこに暮らす人々の

生命エネルギーに、少なからぬ感動を覚えました。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREシンガポールはその昔、イギリスの植民地であったことと、

独立後も東南アジアの要所として欧米型の経済発展を遂げ

てきたことから、マレーシアと比べて経済的にも豊かで

資産家が多く、そのためもあって、建築をはじめとして、

度胆を抜くようなとんでもない発想のものがそこかしこに
見受けられ、圧倒される思いでした。
ただこの点については、いささか思うところがありましたので、

また稿をあらためます。
(つづく)

 

 

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