「仕方がない」notionと内なる神

 
 
日本では歴史上、百姓一揆や大学紛争は起こっても、民衆による革命が起こったことは一度もない。
権力者同士による戦さえ、民は飢饉や台風といった自然現象と同じように、「仕方がない」もの
としてやり過ごしてきた。そしてそれは今も変わらない。

 
このshikata-ga-nai notion は、どうも日本人特有の概念のようだ。
前代未聞の原発事故さえ、地震や台風と同じように、どうにもならない自然現象のように捉える。
というか、国をあげて国民に「仕方がない」と思わせようとしているかのようにも見える。
もう起きてしまったことなんだから、仕方がないじゃないかと・・・

 

マスコミも責任問題への追及の手を緩め、それがあたかも天災だったかのように、
「みんなで力を合わせて復興しよう!」といった情宣活動のほうに力を入れている。
復興はいいが、なぜこうなってしまったのか、二度と再び、このような大惨事が起きないようにする
ためには、どうしていくことがベストなのか、ほんとうのところ、事故や被災者の現状はどうなって
いるのか、といった突き詰めた検証も報道もせずに、ただただ、人の絆だとか、助け合いの精神と
いったものを美化して煽るのは、果たしてどうなのかと。
マスコミで働く人たちにとって、自分たちが生きていくためには、それもまた「仕方がない」
ということになるのだろうか。

 

中学校の教師時代、新卒で初めて臨んだ職員会議で、誰も発言しなかったので、
挙手して自分の考えを述べたところ、校長から、「発言するな、座れ!」と咎められ、
校長室に呼ばれて1時間、説教を食らったことがある。「黙ってオレの指図通りにしろ!」と。
周りの教師たちの反応も、若造がバカをやって・・・といった冷ややかなものだった。
組織の中で、自分の考えを正直に述べたりすると、バカを見るのは自分だけ。
上から言われたことを、「仕方がない」と思ってやり過ごすのが、一番の処世術。
どうもそれが、日本では昔も今も変わらず、不文律のようになっているように思われてならない。

 

国民が、特に若者が、政治に無関心だという。
それが権力者たちの暴挙を許すことにも繋がっていると。
だがそれは、「政治には、もう何も期待しない。世の中がどうなろうが、それもまた天災みたいなも
んだと思って、やり過ごすだけ。」という、ある意味、最も日本人的な精神の表れのようにも思われる。
国や世界がどうなろうが、どうでもいい、というわけではもちろんないが、そう簡単に変えることの
できない今の政治や社会を、政治家に期待して変えてもらうのを待つよりも、自分はいま目の前にある
日々の現実の中で、自分が出来ることをやり、生きたいように生きるのだという、一見受身のようで
ありながら、実は極めてポジティブで強かな選択をしているのかもしれない。

 

日本は古来より、八百万の神の棲む国。
日本人のDNAには、すべての自然が神であるという、やわらかく豊かな物の捉え方が刻まれている
ように思う。すべてをあるがままに受け入れ、たとえ災厄に襲われたとしても、それもまた
仕方がないと耐え忍ぶ・・・
その忍耐力と精神性は素晴らしい。
一方、人もまた自然の一部であることを思えば、理不尽な圧力に屈し、プライドを捨ててまで
耐え忍ぶばかりでは、自身の内なる神を殺してしまうことになりかねないのではないだろうか。
 
自分の中に棲む、内なる神を解き放ち、生かしゆく・・・
 
芸術とは、まさに、そのような行為そのもののことを言うのだと思う。

 

 

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ピラミッド VS. 逆ピラミッド

 

 

先日、友人に 「SOGEN書芸塾は、塾生1000人を目指したい。」 と熱く夢を語ったところ、
ピラミッドですね!」と言われたので、
「いや、逆ピラミッドだよ。自分が一番下で支えて、みんなに羽ばたいてもらうのさ。」と答えた。
 
で、その後、その繋がりで妙な考えが浮かんだ。

ピラミッド構造というのは、組織を維持していくためには最適のシステムなのだろうと。
一人のカリスマ指導者を頂点とするような組織は別にして、システム化されたピラミッド構造
であれば、たとえトップが挿げ替えられたとしても、そう簡単に崩れることはないからだ。
今の日本の社会はといえば、表向きは自由・平等を唱いながらも、政治、経済、教育に至るまで、
このピラミッド構造の上に成り立っていると言えるだろう。だからトップがコロコロ変わろうが、
体制に影響無し、ということになるわけだ。

 

一方で、ピラミッド構造には、個人の成長を抑圧し、阻害するところがある。
従来の書道の世界も、まさにこのピラミッド型だ。
親分である師匠の言うことは絶対であり、その点、ヤクザの世界と変わらない。
日本では、年が一つ違っただけでも先輩、後輩といったような分け隔てをして、言葉遣いにも気を遣う。
学校教育では、社会に出てからも抜かりなくいけるよう、上下関係を教え込む。
そういった儒教的な精神には良い部分もあるとは思うし、組織に関係なく自然に生まれる人間同士の
上下関係というものも、たしかにあると思う。
だが、もしその関係が、権威権力で理不尽に人を抑圧するものであるとしたなら、宇宙の果てまで
蹴飛ばしてやりたい。

 
対して「逆ピラミッド」は、一番下に縁の下の力持ちがいて、全体を支える構造、下が崩れたら
組織としてはあっという間に崩れ去る恐れもある。
だが、真に個人を生かし成長させていく力は、ピラミッド型よりも逆ピラミッド型のほうにあるだろうと。

APPLE 創業者の故・スティーブ・ジョブス氏なども、ピラミッドの頂点から指揮をしていたかのように
見えて、実は一番下ですべてを支えていたのではないかと。

 
 
ピラミッド VS.逆ピラミッド、真反対のようだけれども、どちらも引力に縛られた地上世界の構図。
以前、北野武氏が著書の中で、「天国と地獄があるとしたら、重力に縛られているこの世界自体が地獄
なんじゃないか」と語っていたが、もしそうなら、天国は無重力の世界、ということになるだろう。
 
昔、魂だけになってフワフワと宙に浮かんでいる夢を見たことがある。
そこには一抹の不安も寂しさも感じることのない、満ち足りた魂としての自分がいた。
周りを見渡すと、同じように無数の魂が浮かんでいて、言葉を話さずとも、
何かテレパシーのようなものでみんな繋がり合い、それだけで満ち足りている。

肉体も無く、物も無いから、何の欲も無く、ただあるのは魂の充足のみ・・・
夢から醒めたとき、もし天国があるとすれば、こんなところなんじゃないかと、思ったものだ。
 
地上を北野武氏の言う重力の地獄から、そんな天国に変えることは、不可能なのかもしれない。
だが、理不尽な差別と矛盾に満ちたこの世界を、少しでも棲みよい世界に変えていくことは、
決して不可能なことではないと思う。

 

理想は、ピラミッドでもなく、逆ピラミッドでもない、無重力の世界にあそぶこと

 

そこには、生まれも、地位も、歳も、一切関係ない、魂の表出と交わりがあるのみ。
芸術とは、重力という試練を乗り越えて、そのような世界にアクセスし、地獄の暗闇の中に
光を見出し表す術(すべ)なのかもしれない。。
 

 
 
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幸福のたまり場・SOGEN書芸塾ARC

 

SOGEN書芸塾ARCは、生まれはもとより、年齢も役職も一切関係なく、ハートtoハートでの
交流を通して、誰が上でも下でもない、人間同士の横のつながりを深めていく場。
「書芸を世界に!」のスローガンも、また同様の想いに根ざしている。

 

人それぞれ何が幸福かは別にして、幸福な人の周りには幸福な人が集まりやすいという
統計による研究結果が出たという。類は類を呼ぶというのは本当のことだと思う。
そういう意味でいえば、書芸塾は幸福のたまり場
この幸福度を上げていくのが自分の役目。
これからも、ますますハッピーな場にしていきたい。

 

SOGEN書芸塾ARC: http://www.sogen-arc.com

 

1111モノクロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 
 

 

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職人技としてのデザイン書

 

 

今週はデザイン書(ロゴ書)2点を制作。
一つは全国投票でおいしい水、日本一に輝いたこともあるという、ある名水のロゴ。
もう一つは、故郷新潟の老舗の酒蔵さんの代表銘柄となる日本酒ロゴ。
日本酒ロゴは、もちろん、日本酒を飲みながら・・・笑
やっぱりいいね~日本酒は!ありがたき、神の水だね。
 
SOGENのロゴ書は1000年ロゴ、仮に1000年使っていただいても色褪せぬ、
書的にもデザイン的にもすぐれたロゴ書の制作を常に心がけてます。
 
アート作品の制作においては何も考えず、できるかぎり無心で臨むようにしていますが、
ロゴ書をはじめとしたデザイン書の制作においては、墨のにじみの一点、線のミリ単位の
長短にまでこだわるという、職人技を発揮することになります。
そんなことは誰にも分からないわけですが、そのこだわりこそが、一流のデザイン書を
産み出す秘訣であると思うのです。
 
アカデミー衣裳デザイン賞、グラミー賞をはじめ、数々の国際賞を受賞した
デザイナーの故・石岡瑛子氏が、あるとき舞台衣装の制作を任され、
観客の誰一人として気づかない細部までこだわって、スタッフの手をやかせた
といいますが、同じことだと思います。
そこで手を抜くことは、たとえ誰に気づかれずとも、全体の生気を削ぎ、
レベルを落としてしまうことになりかねないのです。
 
一方、書は生き物・・・頭で考えて作りすぎてしまっても生気は失せてしまうので、
「だいたい」なところがよかったりします。
その兼ね合いを図ることが、デザイン書を制作するうえでは大切です。
アートと同様、デザイン書の世界もまた、別の意味で奥が深いのです。
 

 

SOGENデザイン書道一覧
http://www.hiranosogen.com/design_shodou/index.html

 

2014.4月より、デザイン書道講座を開講予定
SOGEN書芸塾ARC:http://www.sogen-arc.com/
 

 




 
 

常識を超える

 

 

理化学研究所の小保方晴子(おぼかたはるこ)さんを中心とする研究チームが、
酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞
(STAP細胞)の培養に成功したというニュースが駆け巡り、世界に衝撃を与えた。
当初は世界的権威ある科学雑誌Natureからも、「過去何百年の生物細胞学の
歴史を愚弄している」とまで酷評されたというその理論が、その後の研究の積み重ねで
裏付けられ、ついに世界に認められたのだという。
常に常識の限界に挑んでいるはずの化学者たちでさえ、「そんなことは有り得ない」という
常識に縛られているところがある、ということだろう。
 
先日、世界のインターラクティブ・アートの最先端をいくteam Lab猪子寿之氏が
テレビで特集されているのを見たが、猪子氏ほどの人でも、シンガポールで常識はずれの
建造物やアートを目の当たりにしたときに、自分がまだまだ常識に縛られていたことに
気づかされた、と語っていた。
 
社会の常識以上に、「そんなことは有り得ない」「そんなことは無理だ」という自分の中の常識で
自分自身を縛っている人が、世の中大部分なのではないだろうか。
 
かく言う私も、書道という常識を超えた仕事をしたいという思いを持ちながら、これまで
さまざまなことに挑んできたつもりだが、まだまだ、まったくもって、自分の中の常識を
超えられずにいるような気がしてならない。
 
昨年、ある若いカリスマ講師が「講演をエンターテイメントにしたい。」と語っているのを聴き、
なるほどと思った。
また彼は「1年後に武道館で講演をすることに決めた」のだそうだ。
常識的に考えたなら、武道館で講演など有り得ないわけだが、講演をエンターテイメントと捉えるならば、
それは決して夢ではないだろう。

 
そして自分も思った。書芸を世界のエンターテイメントにしたいと。
正月に、世界中の人たちが何十万人も集まって書芸イベントをしている夢を見た。
さまざまな人種が入り乱れ、遥か遠くの山の麓まで、無数の人々が犇めき、
SHOGEIが世界の共通語になり、各国のメディアで取り上げられていた。

 
それはただの夢、なのだろうか。
常識的に考えるならば夢物語にすぎないが、書芸をエンターテイメントとして進化させていくことが
できたなら、それは決して実現不可能なことではないと思う。
自分を縛るのは「世の中の常識」ではなく、「自分が思い込んでいる常識」なのだ。
 
 
 
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NEOSセミナーワークショップ『自分再発見!ひらめき書芸塾』~Sho Awareness Work~

 
a0 (640x480)2月1日(土)に、まちなかキャンパス長岡で開催された、

NEOSセミナーワークショップ 『自分再発見!ひらめき

書芸塾』は、書を通した気づきと相互交感に繋がる、

日本初、世界初といっても過言ではない、実に画期的な

ワークショップとなりました。
これまでも国内外において、さまざまな形で

書芸ワークショップを開いてきましたが、今回は

キャリアコンサルタント・ビジネスモデルデザイナーの

加藤誠氏とのコラボワークということで、

楽しい、面白いを越えた、書芸ワークショップの

理論的進化に向けて、大きく前進することとなりました。
 
概要は
1.個人ワーク:自分と向き合い、自分を再発見する
2.ペアワーク:書を通してお互いを感じる
3.グループワーク:共同制作を通して、グループ内の関係性を深める

 

といったもので、何かを教え諭すようなものではなく、自ら気づいていくことを第一義としたワークとなっています。

 

このワークは加藤先生よりSho Awareness Work と命名いただきました。
書を通した気づきのワーク、といった意味で、和の文化としての書道を超えた、芸術としての書の力に着目し、
全世界に開いていこう、という試みです。

 

以下がそのFACEBOOKグループサイトになります。
https://www.facebook.com/groups/206251382902623/?notif_t=group_added_to_groupSho Awareness Work

 
まだ第一歩といったところですが、今後はまず東京で開催し、その後、海外での展開を視野に入れた活動を
行っていく予定です。ご参加、応援、どうぞよろしくおねがいします!

 

 

2014 NEOSセミナーワークショップ 『自分再発見! ひらめき書芸塾』

 

個人ワーク

 

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ペアワーク

 

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グループワーク
 
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