またまた豪雪にみまわれた十日町で、3日間の救援活動。
雪害で亡くなる人は、事故死ではなく戦死だと思う。その最前線に立っているのはお年寄り。
ドカンと一発の災害も恐いが、雪国は毎年、災害にあっているようなものなのだ。
かつて田中角栄首相が「県境に高い山があるから新潟に雪が降る。その山をぜんぶ
ダイナマイトで吹っ飛ばせばいいんだ。そうすれば新潟に雪は降らなくなる。」と言った。
奇想天外な話だが、雪国に住む人たちの切ない気持を代弁しているように思う。
「爆破した山のガレキはどうするかって? ご心配なく。日本海に運んで埋め立てて、
佐渡まで陸続きにすればいいんです。」と嘯き、「せっかく、こんなにいいことを言って
いるのに、どこも記事にしない。」と嘆いてみせるあたりに、いまどきの政治家にない
ふてぶてしさと茶目っ気を感じる。
昔ながらのオヤジタイプで、自分と性が合うとはとても思えないが、大人物であった
ことに間違いない。
宰相の器は書をみるとわかる。田中角栄はいい書を書いた。
それは字が上手いとか下手とかいったことではなく、書に表れる人品骨柄の問題。
いまどきの日本の政治家も、もう少しマシな書を書いて気骨を示してほしいもんだ。
この際、SOGEN書芸塾に「政治家特訓クラス」でもつくろうか・笑
書芸家 平野壮弦/ SOGEN
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