『坂井八空展』に若き日の師を偲ぶ

 

 
12月初旬、日本有数の豪雪地域にある実家(新潟県十日町市)の雪囲いに帰省した折、新潟市・
潟東歴史民俗資料館で開催中の『坂井八空展』に、若き日の書の師匠・故・坂井八空先生を尋ねた。
坂井八空(さかい・はっくう)先生は、自分が20歳から30歳までの10年間、師と仰ぎ多大なる
益を受けた大恩ある方。ちょうど先生が50歳代の油の乗った時期に多くの刺激と教えを受けたことで
今の自分があると、今も深く感謝している。

 
坂井先生は24歳という若さで日展に入選、また同年、日本の一大社中展「書壇院展」において、
最高賞である内閣総理大臣賞を受賞されている。
あらゆる書の古典に精通され、若くして書の天才と謳われながらもそこにとどまることを
良しとせず、書壇においては異端異才、生涯を賭けて純粋に書芸術の本質を求め続けた
芸術家である。

 
目の前でさまざまな詩文を、しかも活字を見ながら楷行草篆隷の五体に芸術的に
書き分け、どんな紙面にもピタリと納めるという凄技を見せていただいたことも。
魔術師のように筆を操り、思うがままの線を自在に書き表す腕に加え、墨色の活かし方に
おいても天下一品。それほどの腕を持つ書家が、果たして今の世にどれほどいるだろうか。

 
一方、さほどの書の才を持ちながら、思えば先生から作品を観ていただくにあたり
細かい書の指導を受けた記憶は無きに等しく、その作品に訴えてくるものがあるかどうかを
常に問われる中で、芸術的にモノを観る目を養い鍛えていただことが、まちがいなく
今に繋がっていると思う。
文字によらない筆線による抽象作品を初めて見ていただいたときも、「字を書こうが
書くまいが、いいものはいいんだ。」と推してくださるような、器の大きな方だった。
先生の奥様にも大変お世話になり感謝しているが、自分がちょうどご夫妻の娘さんと
同い年だったことから、子どものように思って可愛がってくださったところもあった
のかもしれない。
 
これは余談になるが、若き日にはドラムを叩き、晩年はスープラ(スポーツカー)に乗って、
「信号待ちしたときに一気に加速して出し抜くのがキモチいいんだよ♪」などという
ヤンチャな面も・・・W

 
 
さて、話を展覧会に戻すが、久方ぶりに恩師の作品群に触れ、在りし日の姿を懐かしく
偲ぶとともに、その境地の高さにあらためて尊敬の念を抱かずにはいられなかった。
そういえば坂井八空先生のご本名は「偲(つとむ)」であり、文字通り人を思いつつ、
世界の大空に向かって羽ばたく鳳のような存在であったと思う。
 
館内撮影禁止であったが、以下に思わず撮った写真をご紹介させていただく。
先生にお断りしたところ、「やあ、いいよ、撮って載っけてくれよ。」との天の声がしたもので・・・
ご親族、ご関係者の方、どうぞお許しください。
 

2-639x869

7-705x888

 

 

3-888x468

 

4-500x888

5-500x888

6-888x195

 
 

なお、これは拙著『汚し屋壮弦 俺の書でイケ!』にも書いたことだが、30歳で書壇を離れ、
坂井先生の元も離れることになった際に、師は紙だの墨だのを山のように手土産に
持たせてくれながら、次のように言われた。
「自分も本当は一人でやりたかった。が、自分は大きな書壇に所属する道を選んだ。
しかし、キミはぜひがんばってくれ!」
そして別れ際にこう言われた。「これからは書を共に語り合う友として付き合おう!」
こんな師がほかにいるだろうか・・・若き日にこのような素晴しい師に巡り会えた自分は幸せ者である。

 
 
坂井先生、このたびはありがとうございました!
久しぶりにお目にかかれてうれしかったです。
今生では叶いませんが、またあの世でお酒と書の談義、ぜひご一緒させてください。
そのときを楽しみにしております。
 
 
2016.12.4
 
平野壮弦 拝
 

 
-追記-
 
展覧会場の2階が歴史民俗資料室となっており、合わせて観賞。
潟東には「鎧潟」という名の湖があって、その昔、漁に使った舟をはじめとした
さまざまな実物が展示されており、実に興味深いものだった。
こういうものを見ると、古来からの生活文化を脈々と受け継ぎながら、その地でたくましく
生きていた古人の姿が偲ばれる。
ちなみに坂井先生は『書道研究・鎧湖会』の看板を掲げられ、『鎧湖展』(坂井先生主催の社中展)を
何十年にも渡って開催し、後進を育てることにも力を注がれたが、おそらく「鎧湖」の名に
故郷への想いを込めてのことだったのだろう。
 
 

書芸家SOGEN/平野壮弦・公式サイト
http://www.hiranosogen.jp/(アートワークス)
http://www.hiranosogen.com/(デザインワークス・レクチャー・パフォーマンス)
http://www.sogen-arc.com(スクール/SOGEN書芸塾ARC)
 
 




 
 

父母の書

 

 

お盆に実家で見つけた父母の書字。
書家でも何でもない人たちが、これだけの字をふつうに書くんだから、まいった・・・
ほんとに昔の日本人は、書一つとっても文化度が高かったと思う。

 

なんで世間の常識を重んじ、こんなに真っ当な字を書く親から、

自分みたいに非常識で不器用な子どもが生まれ、
しかも書を生業にしているのか・・・人間、実に摩訶不思議である。

 

 

父の色紙書(40歳頃。爽石は俳号)

 

平野爽石書・座右銘

 

母のペン字(還暦パーティー案内)

 

母の字・還暦パーティー案内

 

 

 

書芸家SOGEN公式ホームページ

 

http://www.hiranosogen.jp/(アート)
http://www.hiranosogen.com/(デザイン)
http://www.sogen-arc.com(スクール)

 

 




 
 

SOGEN・墓石の文字書アート

 

 
SOGENによる墓石の文字書アートのご紹介。

 
墓石の文字書もありきたりじゃツマラナイ。
もっとそれぞれの想いを込めた、独自のものがあっていいんじゃないかな。

 

 
天地人+タテ広1

華+墓石の書-5

 

安楽園+墓石の書-2

 

縁+ヨコ広11 恵+タテ広2

 

天国よいとこ+ヨコ広5

佐藤家之墓+タテ6南無阿弥陀仏+タテ6

 
 

そういえば、SOGEN書芸塾に長年通ってる塾生の中には、修行の成果を生かして、

自分の家の墓石の文字を自ら揮毫し、お墓を建立した人も。

 

まあ、お墓の中は狭苦しそうなんで、あんまり入りたいとは思いませんが、どうせ入るならねw
 
 
SOGENへの書のご依頼・お問い合せはこちらより
http://www.hiranosogen.com/sogen/index.html
 
 
SOGEN墓石文字アートをもっと見たいという方は、こちらへどうぞ・・・
 
SOGEN ART ON FACEBOOK
https://www.facebook.com/HiranoSogen/photos/?tab=album&album_id=1079424942112896 
 
 
 
書芸家SOGEN公式ホームページ

 

http://www.hiranosogen.jp/(アート)
http://www.hiranosogen.com/(デザイン)
http://www.sogen-arc.com(スクール)

 

 




 
 

我が家の墓石の書

 

盆ぼんボンじゅ~る!
まるでケンシロウに秘孔を突かれて頭が吹き飛びそうなくらいの暑さが続いていますが、
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

今日は新潟の実家の墓参りにいってきましたよ。

墓石は中越地震の際に倒れ、あちこち傷を負いましたが、

建て直して今は元気(?)です。
ちなみにウチの墓石の書「安楽園」は、地元十日町・川西の高校の書道の先生で、
高校時代に習字の塾でお世話になった、平野香雲先生の手になるもの。
さすがに味わいと温かみある良書だと思います。

 

 

安楽園!

 

 

書芸家SOGEN公式ホームページ

 

http://www.hiranosogen.jp/(アート)
http://www.hiranosogen.com/(デザイン)
http://www.sogen-arc.com(スクール)

 

 




 
 

『春眠暁を覚えず・・・』~筆ペン書道にあそぶ♪~

 

 

筆ペン書道,筆文字,書道教室

3月となりました。

魔法のように草木が芽吹く春が、もうすぐそこまで来ています♪

ってことで、ここで一句、

「春?マジか?! マジカルな春、もう間近!」(お粗末、ペコリ!)

 

 

春なので、有名な唐代の詩人・孟浩然の「春眠暁を覚えず

の詩を書いてみました♪(左写真)

なにかちょっと立派そうに見えるかもしれませんが、実は

A4のコピー紙に筆ペンで書いたものです。
筆ペン一本だけでもかなり遊べますよ♪!

 

 

筆ペンといえば、SOGEN書芸塾ARC【レッスンクラス】では、
この一年間、筆ペンを使った稽古も合わせて行ってきました。
おかげで、みなさん、かなり筆慣れしていただけたのでは
ないかと思います。
 
またさらに、レッスンクラスでは4月から古典臨書も取り入れて、
伝統書道の神髄も合わせて学ぶ中で、一層のステップアップを
図っていく予定です。

 
どうぞ新年度のSOGEN書芸塾ARCにご期待ください♪!
 
 

 
 

 
 
美文字が書けるようになりたい人から、芸術に触れたい人、プロを目指す人まで、
みんな集まれ~~~♪!

 
SOGEN書芸塾ARCは、伝統書道からデザイン書、芸術書に至るまで、
幅広く楽しく学んでいただける総合書芸アートスクールです。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせのうえ、ご参加ください。

 
 

ただいま入会金半額キャンペーン中!
 

3月末日までにご入会いただくと、入会金10,000円が、半額5,000円となります。
ぜひこのチャンスに、お申込みください。
 
2016.3月SOGEN書芸塾ARCのご案内
http://www.hiranosogen.com/blog/?p=10139
 

 

~書芸術を通した解放と交感の場~SOGEN書芸塾ARC

http://www.sogen-arc.com

 
みなさんとの出逢いを愉しみにお待ちしております。